酵素ダイエットを一口でいうと、人の身体の働きでとても重要な「消化」や「代謝」を助ける「酵素」を体に取り込み痩せるというダイエットです。酵素を定期的に取り込むことによって身体をデトックスし、体質を改善させ健康的に痩せることができるといわれています。現在では、購入する時も迷ってしまうほど、さまざまな酵素が入ったドリンクが販売されていますよね。
しかしこの酵素ダイエットについては、さまざまな方面で異なる意見があります。本記事では、本当に酵素ダイエットには効果があるのか?その7つのウソとホントをお伝えします。
今から酵素ダイエットを始めようと思っている、酵素ダイエットをしているけど効果が出ているのか分からないという方は、本記事をぜひ参考にしてくださいね。
酵素ダイエットに効果はあるの?
7つのウソホント
酵素ドリンクを置き換えダイエットにすると痩せるというのは「ホント」
酵素ダイエットを行い、「成功した!」という声は確かに多くみられます。その多くの方たちが行っている酵素ダイエットの方法として、次の2つがあげられます。
・一日のうち一食を酵素ドリンクに置き換える
・ファスティングダイエット(プチ断食)
酵素ダイエットの痩せる仕組みが上記のような方法なのです。
また上記の方法を実施する前後にも、食事はできるだけカロリーが低く栄養のある野菜類や、ヘルシーな和食を口にするようにという準備期間を設けるべきともいわれています。
確かに酵素は身体の消化や代謝を助ける働きがありますが、一日のうち摂取するべきカロリーを抑えることにより痩せたという見解も否めません。
しかし、「痩せる」ということにのみに焦点を置いた場合、これは「ホント」というべきでしょう。
実は酵素がタンパク質であるというのは「ホント」
酵素ダイエットをする上でしっかりと理解しておくべきなのが、酵素とは何であるかということです。
酵素とはいっても、その種類はさまざまです。一例をあげると、消化系の酵素は消化の働きをする役割のみを担っており、ほかの酵素はその働きを代わりにすることはできません。決められた場所に存在し、決められた役割をしているのが酵素なのです。
そしてこの「酵素」は、一種の成分に見られがちですが、実はタンパク質の一種なのです。このタンパク質とは、さまざまな種類のアミノ酸が鎖状に繋がっている物質です。
この「酵素はタンパク質である」ということは、酵素ドリンクでダイエットをするということにおいて、とても重要なのです。
一部の酵素は加熱処理するとその成分は失われるというのは「ホント」
「酵素はタンパク質」ということを前述で述べましたが、タンパク質は50度から70度ほどの温度で加熱すると死んでしまうといわれています。
酵素ドリンクは「清涼飲料水」として販売されております。通常、清涼飲料水を販売するためには、65度以上で10分程度の加熱処理をしなければいけないと法律で義務付けられています。
そのため、清涼飲料水として販売されている酵素のほとんどは、その活動力を失って働かなくなった「非活性」の状態という見解もあるのです。しかし、一部の酵素は100度の熱を加えても生きている種類もあるようですので、あくまでの一部の酵素が非活性になるといった方が正しいといえるでしょう。
酵素は胃で消化液によりアミノ酸に分解されてしまうというのは「ホント」
タンパク質である酵素は、その種類に関係なく、体内に入ると胃酸によってアミノ酸に分解されてしまうといわれています。そして、そのアミノ酸は再び酵素に戻ることはなく、そのまま身体のさまざまな部分で使用されます。
このような見解から、たとえ体に酵素をそのまま取り入れたとしても、酵素は分解されてしまいその機能を発揮しないとも考えられています。
結構値の張る酵素ドリンクは買うしかないというのは「ウソ」
酵素ドリンクは先ほども述べたように、たくさんの種類が販売されていますが、購入しなくても自宅で作れるといわれています。その方法もとっても簡単。酵素がたくさん含まれている果物や野菜を砂糖と一緒に手で混ぜて漬けるだけです。手で混ぜることにより、手についている有効な細菌を取り入れることができるようです。しかも、発酵させることにより、乳酸菌も同時に増えるといわれています。
乳酸菌は便秘改善など、腸をきれいにしてくれる働きがあるので美容に効果的といえますね。
とにかく酵素を飲めば痩せるというのは「ウソ」
酵素をただ摂取すると痩せるというわけではありません。私達の食事は、ご飯やパンなど炭水化物の摂取が多いといわれています。そのため、余分に摂取した炭水化物が脂肪に変わり、体に蓄積されやすいのです。そのようなバランスが悪い状態で、ただ酵素を飲めば痩せるということは難しいといわれています。
炭水化物を控え、日頃の食生活を見直しバランスよく食べ物を摂取した上で酵素ドリンクを飲むとその効果が得られるといって良いでしょう。
酵素の働きについては、まだまだ解明できていない点が多いというのは「ホント」
現在のところ、酵素に関する文献は多数あります。しかし実は、酵素の成分や働きはまだ完全に解明されていないのです。現段階でわかっている酵素の働きや成分に基づき、酵素ドリンクは製造され販売されています。そして製造方法なども各酵素ドリンクのメーカーによって異なるため、その内容も酵素ドリンクによって違ったものになっているといえるでしょう。
以上の見解から酵素ダイエットは、全く効果が無いという訳ではないといえます。酵素は確かに、私達の身体に無くてはならないものなのは事実です。
メーカーによっては、酵素ドリンクに酵素そのものが含まれているわけではなく、酵素を増やすための材料となる成分が含まれている「補酵素食品」という形で販売している場合もあります。
また、体内の消化酵素を手助けするためのドリンクと定義されているメーカーもいらっしゃいます。実際に摂取する場合は、気になる酵素ドリンクのメーカーに問い合わせしても良いかもしれません。
酵素ドリンクを使用して酵素ダイエットに取り組む場合は、摂取する酵素ドリンクがどのようなものであるかということを、まずは十分理解することが大切といえるでしょう。
まとめ
「酵素ダイエットに効果はあるの?7つのウソホント」
・酵素ドリンクを置き換えダイエットにすると痩せるというのは「ホント」
・実は酵素がタンパク質であるというのは「ホント」
・一部の酵素は加熱処理するとその成分は失われるというのは「ホント」
・酵素は胃で消化液によりアミノ酸に分解されてしまうというのは「ホント」
・結構値の張る酵素ドリンクは買うしかないというのは「ウソ」
・とにかく酵素を飲めば痩せるというのは「ウソ」
・酵素の働きについては、まだまだ解明できていない点が多いというのは「ホント」