下痢が続く病気、ストレスと腸に効く7つの改善法とは?

ストレスが胃にくるというのは良く聞く話です。同じように、ストレスから下痢が続いてしまう人も多く居ます。人間の身体というのは、ストレスを受けることによって様々な身体症状を発症してしまうものですが、特に消化器系に身体症状として現れることが多いのです。

下痢が続いていると、大きな病気ではないかと心配になりますね。まずは病院へ行って、重大な病気が隠れていないかを確認することが大切です。下痢が続く病気として考えられるのは、大腸がんであったり、原虫性の下痢、その他にもいろいろあるからです。アレルギーが原因となっている場合もあります。
もし病院で検査をしても何も原因が特定できないとすると、それはストレス性の下痢で可能性があります。

それでは、ストレスが原因で下痢が引き起こされていると分かった時、下痢を改善していくにはどんなことに気をつけていくといいのでしょうか。
ストレスと腸に効く改善法を見ていきましょう。

 

下痢が続く病気、
ストレスと腸に効く7つの改善法とは?

 

先ずはおかゆやうどんで腸を労わりましょう

ストレスが原因で下痢が引き起こされている場合、その原因となっているストレスを軽減していかない限りは、根本的解決にはなりません。

ですが、下痢がまたストレスになり、それがまた下痢を引き起こすという悪い連鎖を断ち切るためにも、先ずは胃腸を休める食事をして、下痢の症状を少しでも快方に向かわせることが必要です。

あまりに下痢がひどい時は何も食べず、スポーツドリンクで水分と電解質、ブドウ糖などを補給するのみにし、胃腸を休ませてあげます。そして少し状態が良くなってきたら、おかゆや軟らかく煮たうどんだけを食べて、胃腸に負担をかけないようにしましょう。

 

和食中心の食事を心がけましょう

おかゆや軟らかく煮たうどんを食べる食事を続け、ある程度下痢の症状が良くなってきたら、徐々に胃腸に負担の少ない通常の食事にもどしていくようにしましょう。

食事の殆どの量を炭水化物であるご飯でとるのが、理想的な食べ方です。沢山のご飯に、軟らかく煮た煮物や、脂身の少ない鶏ささみなどのタンパク質、豆腐、味噌汁などを組み合わせて、和食メニューにしましょう。和食メニューといっても、天ぷらなどの油を使った料理は避けてください。

 

食物繊維で腸内環境を整えましょう

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。

不溶性食物繊維は、下痢が激しい時は避けた方が良いのですが、有害物質を排出したり、便の排出を促す効果で、腸内環境の改善に役立ちます。

水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内で善玉菌を増やす役割をしてくれます。そのため、悪玉菌の数が減り、腸内環境が改善されます。善玉菌を増やすことは、下痢になりにくくするのみならず、免疫力の向上など、健康な身体を維持するためにとても大切なことです。

 

発酵食品で腸内環境を整えましょう

発酵食品を積極的に摂ることで、腸内環境を整えましょう。

発酵食品には、納豆・味噌やしょうゆ・ヨーグルトなどの乳酸菌食品・漬け物などがあります。そのなかでも、生きたまま腸まで到達する乳酸菌を含んだヨーグルトやキムチが、腸内環境の改善に非常に役に立ちます。

下痢をしている時は、キムチは香辛料が多く使用されているため避けた方が良い食品ですが、ある程度下痢が落ち着いてからは、腸内環境を良好に保つために、積極的に食生活に取り入れたい食品です。

 

赤味の肉を食べましょう

下痢の症状が治まってきたら、積極的にタンパク質を摂るようにしましょう。

タンパク質に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸は、幸福物質と言われているセロトニンというホルモンを作る素となります。特に豊富に含まれている赤味の肉を積極的に食べるように心がけましょう。

また、セロトニンを作るためには、ビタミンB6とビタミンCが必要です。ビタミンB6を豊富に含むのはバナナ・パプリカ・レバー・青魚です。ビタミンCを豊富に含むのは、野菜・果物・イモ類です。これらの食品もタンパク質と同時に摂取することで、ストレスに打ち勝つための幸せ物質を沢山作りだしましょう。

 

ストレスの解消に努めましょう

自分自身が積極的に自分の身体を労わるという気持ちを持ち始め、ストレスを解消する方法を意識し始めれば、必ずストレスは軽減されていきます。

例えば、軽い運動をしてみるのはどうでしょうか。有酸素運動(ジョギング、自転車、水泳など)をすることでも、幸福物質のセロトニンが分泌されます。また軽い運動の効果で夜ぐっすり眠ることができると、それだけで気持ちも身体も元気になります。

クラシック音楽には癒しの効果がありますが、好きな音楽を聴くだけでもストレスは軽減されます。好きなことにも、とことん没頭してしまいましょう。

 

どうしても辛い時は、緩和精神安定剤に頼ってみましょう

自分ではどうしようもないほどのストレスや身体症状が出ていたら、我慢して苦しみ続けることをせず、心療内科にかかってみても良いのです。

心療内科でも、いきなり強い精神安定剤を処方するわけではありませんから、とりあえず相談するだけという気持ちで受診してみてもいいかもしれません。

また、内科などでも処方してもらえるデパス(エチゾラムという成分名です)という緩和精神安定剤があります。ストレス等による心身症の症状を改善する働きがあるので、かかりつけ医に相談してみるのも良いでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。

ストレスというものは目に見えないもののため、身体症状が出るまでの状態になって初めて自分がどれほど苦しんでいたか気が付くということもあります。
ストレスで下痢が続くようになってしまったら、その時こそ、ストレスに向き合う時です。悲鳴を上げている胃腸を大切に労わってあげると同時に、ストレスを軽減していく方法を改めて考えてみましょう。

ストレスは簡単に解消できるものではありませんが、必ず自分にあったストレスの軽減方法があるはずです。どうしてもだめな時は、専門の医者にかかることも良いでしょう。

どうかあなたの胃腸と心が元気になりますように。

 

まとめ

下痢が続く病気、ストレスと腸に効く7つの改善法とは?

・先ずはおかゆやうどんで腸を労わりましょう
・和食中心の食事を心がけましょう
・食物繊維で腸内環境を整えましょう
・発酵食品で腸内環境を整えましょう
・赤味の肉を食べましょう
・ストレスの解消に努めましょう
・どうしても辛い時は、緩和精神安定剤に頼ってみましょう


連記事