ニキビに効く薬のはずなのに…?副作用や悪化した理由とは

ニキビに効く薬のはずなのに…?副作用や悪化した理由とは
ニキビに効く薬のはずなのに、全然効果が見られない、それどころか副作用らしいものが現れたり、かえって悪化してしまったという経験談をしばしば耳にします。

治らないどころか悪化してしまったり、副作用が出てしまうということは、もしかしたら薬が体質に合わないのかもしれません。ですが、その結論を出す前に、ちょっとだけ薬の使用方法などを振り返ってみませんか。

もしかしたらみんながやってしまいがちな誤った使用方法をとっていたり、知らずに見落としていることがあるかもしれません。ニキビの塗り薬の使用方法などは、実は意外と気にかけていなくて、思い込みで使ってしまっている点もあるのです。

症状の悪化や副作用の出た時は、直ぐにその薬を使用するのをやめましょう。そのうえで、以下に上げる点を確認したのち、医師の診察を受けることをおすすめします。

 

ニキビに効く薬のはずなのに…?
副作用や悪化した理由とは

 

使用回数を守りましょう

塗り薬の一日の使用回数を守って塗っていますか?ニキビが早く治って欲しいという気持ちの焦りから、一日一回使用の塗り薬を、一日に何度も塗ってしまう人がいます。

汗や洗顔などで薬が落ちてしまったとしても、成分はしっかりと皮膚から吸収されていますので、何度も塗っても効果が上がるわけではありません。また、最近のニキビ治療薬として広く使用されているディフェリンゲルの場合、一日一回の使用という使用方法を守らないと、肌の皮膚が剥けてくるなどして、ニキビどころかお肌がボロボロになってしまうことがあります。

こうなると、思うように他のニキビ用のお薬やスキンケア用品が使用できなくなり、よりニキビを悪化させてしまいます。

 

抗生物質の塗り薬を長期間塗り続けるのはやめましょう

ニキビの治療をするために、ニキビの菌を殺菌する抗生物質の塗り薬(ダラシンTゲルやアクアチムクリームなどが一般的によく使用されます)が処方されます。

これらの塗り薬は、効果があれば数日から2週間くらいの間にはニキビを治療してくれるはずです。ところが、何か月もダラダラと必要以上に塗り薬に頼りすぎて使用を続けていると、菌に耐性ができてしまうことがあります。そうするとその薬は効かなくなってしまい、ニキビは治りません。

抗生物質の塗り薬は、必要以上に塗り続けないようにしましょう。

 

効果を感じられない場合は、薬を切り替えましょう

ニキビ用の抗生物質やその他の塗り薬にも、沢山の種類があります。

最初は今一番一般的に使用されているニキビ治療薬が処方されますが、その人の体質やニキビによって、必ずしも100%の人に有効なわけではありません。ですが、ある抗生物質の塗り薬が効かない場合でも、別の抗生物質の塗り薬に替えることで、薬がよく効くことがあります。

処方された塗り薬に効果を感じられない場合は、医師の診察を受け、適切なお薬に切り替えてもらうようにしましょう。

 

ニキビでない可能性も考えましょう

ニキビに似た皮膚の疾患に、マラセチア毛包炎という、カビが原因となっている皮膚疾患があります。

典型的な症状が出ている場合は医師が判断を誤ることはありませんが、症状の出方によっては、初期のニキビに似ていることで診断が間違ってしまうこともあり得ます。

このマラセチア毛包炎には、マラセチアに有効な抗真菌薬を使用しないと、完治することはありません。ですから、もしも処方された薬を使用していても、どんどんニキビがひどくなって時にはマラセチア毛包炎も疑って、早めに医師の診察を受ける必要があります。

 

内服薬は飲み切りましょう

ニキビがひどい状態の時には、抗生物質を内服することで、身体の中から菌を殺菌してニキビを治していく方法をとります。この抗生物質を内服すると、数日でニキビの炎症がひいて、ニキビが治ってきます。

皮膚科の医師は、ニキビの状態をみて内服薬を処方してくれますので、処方された日数を飲み切るようにしましょう。

きちんと毎日飲み切ることでしっかりとニキビの菌を殺菌してくれる抗生物質ですが、自己判断で飲んだり飲まなかったり、また途中でやめるなどすると、塗り薬と同様に菌に耐性ができてしまうことがあります。こうなるとニキビが治らなくなってしまいます。

内服薬は医師の指示通りにしっかりと飲み切りましょう。

 

ティーン用と大人用との違いを確認しましょう

皮膚科を受診するのは、社会人にとっては時間がかかって大変な手間になってしまうものです。出来ることならドラッグストアで市販のニキビ治療薬を買って手軽に治したいと思う人も多いでしょう。

そのような場合、注意しなければいけないのが、ティーン向けのニキビケア製品なのか、大人ニキビ用の製品なのかをしっかりと確認することです。どちらの場合も、対象が違うと効果がありません。

効果がないどころか、大人ニキビに悩む人がティーン向けのニキビケア製品を使ってしまった場合、肌荒れも起こしてしまって、余計にニキビを悪化させてしまいます。

 

薬だけでなく生活習慣を見直しましょう

ニキビが出来る原因は一つではありません。沢山の原因が重なって、肌トラブルとなって出てくるのです。

ですから、ニキビができてしまう原因を根本的に改善していかないかぎり、いくら薬に頼ってもニキビは改善しません。生活がめちゃくちゃなままでは、よりニキビの状態が酷くなってしまうこともあり得ます。一時的にニキビを治すことができたとしても、原因から改善していかない限りは、またニキビができてしまいます。

バランスのとれた食生活、適切な睡眠時間、ストレスを軽減すること、スキンケアの見直し。薬での治療と同時に、これらの事に気をつけて、日常生活全体を通してニキビを治療することが大切です。

 

いかがでしたでしょうか。

皮膚科でニキビに塗る塗り薬を処方された際、しっかりと塗り方の説明を聞いた記憶がありますか?説明されていたとしても、飲み薬ほど気にかけてはいないのではないでしょうか。

薬の入った袋に記載されている使用回数をしっかりと確認することをしていない人も沢山いるでしょう。そしてきちんと確認しないまま、早く治したい気持ちのあまり一日に何度も塗ってしまうと、肌荒れを引き起こしてしまうのです。

そして悪循環となって、お肌がボロボロになってしまいます。ニキビに効果の高い薬ほど、使用方法をきちんと守る必要があるのです。

また、薬に効果が感じられない場合は、悪化する前に早めに再度医師の診察を受けるようにしましょう。

 

まとめ

ニキビに効く薬のはずなのに…?副作用や悪化した理由とは

・使用回数を守りましょう
・抗生物質の塗り薬を長期間塗り続けるのはやめましょう
・効果を感じられない場合は、薬を切り替えましょう
・ニキビでない可能性も考えましょう
・内服薬は飲み切りましょう
・ティーン用と大人用との違いを確認しましょう
・薬だけでなく生活習慣を見直しましょう


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