余分な贅肉がついていない、引き締まっていて無駄のないキレイな曲線の体、女性なら誰でも一度は憧れたことがある体型ではないでしょうか。そんな引き締まったキレイな身体を手に入れるためには余分な肉を落とし、脂肪燃焼させ、しなやかに鍛えていくことが大事ですが、頭ではわかっていても実際になかなか行うのは大変だったりしますよね。
脂肪燃焼させたいと思ってもすぐに脂肪が落ちるわけでもなく、なかなか減っていかない肉の塊に挫折感を味わう人が多いのではないでしょうか。間違ったダイエットや無理のある運動ではなかなか脂肪燃焼は行いにくいものですが、実はその脂肪燃焼にも効率よく落としていける方法があるということをご存知でしょうか。今回は脂肪燃焼してすっきり痩せたい女性のために、その秘密をお教えします。
脂肪燃焼してすっきり痩せる為に
知っておきたい4つの秘密
脂肪燃焼が起こる仕組み
過剰に摂取してしまったエネルギーは体に蓄積され、緊急時のエネルギーとして脂肪へと変わっていってしまいます。この脂肪は一度体につくとなかなか落ちないのが特徴で、もともとは緊急時のエネルギーとして蓄えられていたものですが、飽食の現代においてその備蓄された脂肪が使われることはほとんどなく、余分な贅肉として肥満体系を作っています。
この蓄積されてしまった脂肪燃焼、分解をし、エネルギーとして体外に放出することが脂肪をなくす重要なカギとなります。では、私たちの体の中で脂肪燃焼はどのように行われているのでしょうか。
脂肪燃焼のメカニズムは、体内にすぐにエネルギーになるものがない場合にこの備蓄された脂肪を使ってエネルギーを起こし、体を動かしていきます。エネルギーが必要になると、まず脳が脂肪燃焼を命令します。するとノンアドレナリンやアドレナリンなどの脂肪動員ホルモンが分泌されます。
脂肪動員ホルモンが分泌されると脂肪燃焼を行う酵素リパーゼが活性化し、脂肪が燃焼され、この脂肪がグリセロールと遊離脂肪酸となり血液中に放出されます。そうすると全身の筋肉で脂肪酸がエネルギーとして使われるわけです。この脂肪がせっかく遊離脂肪酸に変えられても、エネルギーとして使用されなければ再び脂肪へと戻ってしまいます。一定の運動量でエネルギーとして脂肪を使ってあげることが大事です。
脂肪燃焼を抑制するホルモンの存在
食事を行うと食事の成分に含まれている糖が体に取り込まれるので、血糖値が上昇を起こします。血糖値が急激に上昇すると、血液は党が増えることでドロドロの状態になり、動脈硬化を促進してしまいます。そうならないようにインシュリンは血液中の糖を取り除くように全身の細胞へ命令を行います。
このインシュリンの働きは、食べた炭水化物や糖を優先してエネルギーにしてしまうので、体に蓄積されている脂肪燃焼の邪魔をするだけでなく、エネルギーとして使いきれなかった炭水化物や糖をさらに体に蓄積しようします。
こうなると痩せたい人にとってはこのインシュリンの働きはたまったものではなく、脂肪燃焼を行うためにはうまくこのインシュリンと付き合っていく必要があります。
体への糖の吸収がゆっくり行われればインシュリンの働きが活発になることもないので、脂肪燃焼を行うのであれば、糖が含まれていない汁物などから食事をとっていくことが大事です。
褐色と白色の脂肪の役割
人間の体の中には250億個から300億個の脂肪細胞が存在しています。脂肪燃焼や脂肪の備蓄、脂肪合成と言われているのは実はこの制帽細胞の中で行われていることです。脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞と言われる2つの細胞があります。
白色脂肪細胞は体の大部分の脂肪細胞で、余ったエネルギーを脂肪として備蓄する働きがあります。この白色脂肪細胞は一度作られると数が減少しないのが特徴で、15倍まで膨らみ、贅肉の原因となります。
一方、褐色脂肪細胞は背中や首回り、胸などに少量だけ存在している細胞で、エネルギー熱に変換する役割を持っています。この褐色脂肪細胞は幼児期に多く、大人になると減少して行ってしまう細胞です。
脂肪細胞と言っても褐色と白色で役割は大きく違っていることがよくわかります。脂肪燃焼を行うのであれば、この褐色脂肪細胞を活性化させてエネルギーを消費する働きを行ってもらう必要があります。褐色脂肪細胞は寒冷刺激を与えることで活性されるので、水泳を行ったり、冷水を背中に当てたりすることで刺激を受けます。また、必須脂肪酸を摂取することでも褐色脂肪細胞は活性化されます。
サプリメントで脂肪燃焼
遊離脂肪酸がエネルギーとして使われるときに、体の中にあるミトコンドリアが活発に動き、運ばれてきた脂肪を筋肉に取り込み、エネルギーとして使用してくれます。しかし、このミトコンドリアの活動が鈍くなってくると、運ばれてきた脂肪を筋肉に取り込めず、エネルギー源として効率的に使用が出来なくなり、脂肪燃焼が行われなくなってしまいます。
このミトコンドリアの活動を活発にできるのが、サプリメントとして販売されているL-カルニチンやコエンザイムQ10,カテキンです。
L-カルニチンは脂肪酸をミトコンドリア内部に運搬してくれるので、ミトコンドリアの動きをサポートしてくれます。コエンザイムQ10は細胞内にあるミトコンドリアに必要なもので、取り込まれた脂肪からエネルギーを作り出す働きをサポートします。そしてカテキンに含まれるポリフェノールの一種がミトコンドリアを活性化してくれます。
サプリメントを上手に使うことで脂肪燃焼の効果が得られるという訳です。
さて、今回は脂肪燃焼してすっきり痩せる為に知っておきたい4つの秘密として
「脂肪燃焼が起こる仕組み」
「脂肪燃焼を抑制するホルモンの存在」
「褐色と白色の脂肪の役割」
「サプリメントで脂肪燃焼」
の4つの角度から脂肪燃焼が起こる仕組みをご紹介させていただきました。脂肪燃焼を行うにはまずは脂肪について知ることが重要で、どのように脂肪燃焼が行われていくのかということがよくお分かりいただけたかと思います。
あまり知られていない体の中でどのように脂肪が燃焼されているのかということや、そしてその脂肪の燃焼を邪魔するものとは何なのかをまずは理解することがダイエットには何よりも大事です。
このメカニズムを理解したうえで、脂肪をしっかりと燃焼させていくためにどうするのかを考えていくことで効率よく痩せていくことが出来ます。なかなか知っているようで知らない脂肪の仕組みを知ることは、これからのダイエットに大きくかかわってくるようになりますよ。
今日のまとめ
脂肪燃焼をさせるためにまずは脂肪について知っておくこと
・脂肪が体の中でどうやって燃焼されているのか知ること
・脂肪燃焼がスムーズにできないのにはホルモンが関係しているということ
・白より褐色の脂肪がすごく重要だということ
・サプリメントで脂肪燃焼が出来る本当の仕組みを知ること