便秘に悩んでいる女性は多く、3人に2人は便秘と言われています。
便秘の原因は様々ですが、偏った食生活やストレスなどによる自律神経の乱れ、冷えなどが原因で起こります。特に女性が便秘になりやすい原因は男性に比べ、便を押し出すための筋力が弱いことや、女性ホルモンが影響しているとされています。
便秘を放っておくと腸内に溜まった便が腐敗し、有毒ガスを発生させます。この有毒ガスは腸壁から吸収され、血液に溶け込み全身を巡り、様々な症状を引き起こし、最悪の場合は大腸がんなどの重篤な病気を引き起こす可能性もあります。
通常、便秘を解消するには規則正しい生活や栄養バランスの良い食事、適度な運動などが必要ですが、これらでは即効性はありません。
それではすっきり即効で便秘を解消する方法をお伝えしていきましょう。
私の便秘解消方法はこれ!
すっきり即効で出すための秘策
腸マッサージですっきりしよう
便秘の原因は生活習慣やストレス、食生活の乱れなどがありますが、これらの他に腸の形も関係していることがわかっています。
腸の一部がねじれて細くなっているねじれ腸や、腸が落下して崩れてしまう腸下垂などで、このような腸の形の人は腸の動きが鈍くなります。
また便秘が長く続くことでも腸の動きは鈍くなり、便をスムーズに排出することができなくなります。腸マッサージはこの鈍くなった腸を直にマッサージすることで刺激を与え、腸の働きを促すことができるので、便秘解消に即効性があります。
腸マッサージの方法はまず仰向けに寝て両手の一差し指から薬指を使い、おへそを中心に上下左右、時計周りに押しておきます。押した時に固さを感じるところは、少し力を緩めてほぐすようにマッサージします。
腸マッサージには即効性はありますが、痛みや不快感を感じる時はマッサージを控えるようにしましょう。
発酵食品を食べよう
発酵食品には乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を活性化させ、腸内環境を整える整腸作用があります。
特に納豆に含まれる納豆菌は胃酸や胆汁に強く、生きたまま腸に届き、善玉菌のエサとなって活性化させる働きと悪玉菌を減少させる働きがあります。
また納豆には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良くふくまれているため、便秘の解消に役立ちます。他にもヨーグルトやキムチなどの漬け物などの発酵食品にも便秘解消に効果が期待できます。
人によっては即効で効果があるとは限りませんが、毎日続けて食べることでかなり効果が期待できます。
朝、起きたらまず水を飲もう
便秘を解消するには、朝が大切です。
寝ている間、腸も休んでいるため乾燥した状態になっています。起床時に水を一杯飲むことで休んでいた胃や腸が刺激され、便意をもよおしやすくなります。
この症状を胃結腸反射といい、便秘の解消に有効です。水はできればミネラルの多い硬水を常温で飲むことが好ましいですが、苦手な人は軟水でも効果があります。
頑固な便秘の人は炭酸水がおすすめです。炭酸の気泡が胃や腸を刺激するため、便秘解消に即効性があります。朝、一杯の冷たい牛乳も効果があります。
牛乳には善玉菌の好物であるオリゴ糖が多く含まれていますので、腸が元気になります。ただし牛乳を飲んで下痢しやすい人は、温めて飲むか水にしておきましょう。
便秘に効くツボを押してみよう
排便の前には必ず便意が起こりますが、便秘の人は何らかの原因でこの便意を感じにくくなっています。
そんなに人には腸を刺激して便意を起こりやすくするツボ押しがおすすめです。
人間の体には360以上のツボがあると考えられていて、なかには便秘解消に効果のあるツボもいくつかあります。まずは手軽にできる手のツボです。
親指と人差し指の付け根の骨が交わるところの内側にある合谷というツボを、反対の手の親指と人差し指で挟むようにして揉みます。ツボは左右対称にあるので、反対側もゆっくりと揉むように押していきましょう。
お腹にある便秘解消に効果のあるツボはおへそから指幅3本分外側にあるてんすうと、てんすうから指幅3本分下にある大巨です。これらのツボは左右対象にありますので、左右同時にお腹が軽くへこむ程度に押していきます。
ツボ押しはテレビをみながらでもできますので、ちょっと時間があるときにツボ押しをして便秘を解消して行きましょう。
腹式呼吸で腸の動きを活発にしよう
便秘で悩んでいる人のほとんどは、自律神経が乱れていると言われています。
自律神経は心臓の動き、血圧、体温調節、食べ物の消化など生命を維持するうえで重要な体の機能をコントロールしています。自立神経は通常意識的にコントロールすることはできませんが、唯一コントロールできる方法が腹式呼吸です。
腸は自律神経の影響を大きく受けやすい器官ですので、腸を活性化・安定させ、便秘を解消するには腹式呼吸で自立神経を整えることが大切です。また腹式呼吸を行うと、腹筋の奥にある腹横筋が動き、腸を刺激するため便が出やすくなります。
腹式呼吸のやり方はまず軽く息を吐いてから、ゆっくりとお腹を膨らませる感じで息を吸います。息を吐く時はお腹がへこむのを意識しながら、ゆっくりと吐いていきます。
腹式呼吸はとても簡単ですが、慣れてきたら呼吸と呼吸の間、息を止めないようにしましょう。
また腸に刺激を与えるためにも、下腹部を意識して動かすようにすると便秘解消に効果が期待できます。
水溶性の食物繊維を摂取しよう
便秘解消に効果のある食物繊維には水に溶ける水溶性の食物繊維と水に溶けない不溶性の食物繊維があります。
一般的に食物繊維というとごぼうやキャベツなどの野菜に含まれる食物繊維を思い浮かべると思います。
この食物繊維は不溶性の食物繊維に分類され、胃などで消化されにくいという特徴があり、便のかさを増やし腸を刺激する役割がありますが、これらを便秘の時に食べると便秘で弱った腸には便のかさが増えて溜まるだけになってしまいます。
便秘を即効で解消するには、水溶性の食物繊維をとるようにしましょう。
水溶性の食物繊維は海藻に多く含まれていて、水を多く含み便を柔らかくする働きや腸内の善玉菌を増加させ、腸内環境を整える働きがあります。
便秘を予防するには2つの食物繊維をバランス良く摂取することが大切ですが、便秘のときは便を柔らかし、排出しやすくする水溶性食物繊維をとるようにしましょう。
便秘に即効性があるお茶を飲もう
便秘解消にはお茶もおすすめです。
便秘解消に効果のあるお茶はたくさん販売されていますが、それぞれ異なった成分が含まれますので、自分にあったお茶を選ぶことが大切です。
即効性を求めるのであればセンナ茶がおすすめです。
センナは便秘薬の主成分であり、医薬品としても指定されています。それだけ効き目が強いので、最初は薄めにして飲むようにしましょう。また人によっては下痢や腹痛を引き起こすことがありますので、合わないと感じたら飲むのを中止しましょう。
緩やかな緩下効果があるのは、タンポポコーヒーです。タンポポコーヒーはタンポポの根を乾燥させて刻んだもので、カフェインを含まないため、妊娠中や授乳中でも安心して飲むことができます。
他にも水溶性の食物繊維を含む黒豆茶やごぼう茶、ギムネマ茶、腸の蠕動運動を促す働きのあるマグネシウムを含むマテ茶、プーアール茶、杜仲茶も便秘解消に効果が期待できます。
いかがでしたでしょうか。
紹介したこれらの方法は比較的簡単にできるものばかりですので、便秘薬に頼る前に是非試してみて下さい。
多くの女性は便意をもよおしても、羞恥心からトイレを我慢してしまう人が多いようです。
頻繁に便意を我慢してしまうと腸や肛門の働き自体が鈍くなってしまうため、便意を感じにくくなってしまいます。
これらの方法で便意をもよおした場合は、我慢せずすぐにトイレに行くようにしましょう。
これらの方法を試しても便秘が解消されない、腹痛がひどい、違和感がある、などの症状が伴う場合はたかが便秘と放っておかないで早めに病院にかかるようにしましょう。
また便秘は何らかの病気や疾患、特に大腸の異常で引き起こされることがあります。
大腸ポリープや大腸がんによって便の通り道が狭くなり、慢性の便秘が引き起こされる場合もあります。
いままで便秘でなかったのに便の出が悪い、便が細くなったと感じる時には、念のため病院で検査を受けるようにしましょう。
まとめ
私の便秘解消方法はこれ!すっきり即効で出すための秘策
・腸マッサージですっきりしよう
・発酵食品を食べよう
・朝、起きたらまず水を飲もう
・便秘に効くツボを刺激してみよう
・腹式呼吸で腸の動きを活発にしよう
・水溶性の食物繊維を摂取しよう
・便秘に即効性があるお茶を飲もう