【大根おろしとその効能】大根に潜む7つの嬉しい秘密

【大根おろしとその効能】大根に潜む7つの嬉しい秘密

最近、大根おろしを使って可愛く形作った大根おろしアートが話題になっています。そんなこともあって注目され始めている大根おろしの効能ですが、地味な存在だった割に、実はすごい効能が隠されているのです。

昔から食事の際の薬味として利用されてきた大根おろしは、それ自体の味や辛みがお料理の味を美味しく引き立てるからという理由で薬味として添えられてきただけではなかったのです。

大根おろしが各種お料理に添えられるのには、ちゃんとした栄養的な意味がありました。

この大根おろしのもつすごい効能を知ったら、毎日の食卓に必ず大根おろしを添えたくなること間違いなしでしょう。

なお、この大根おろしの持つ効能は、いずれもおろしてからどんどん成分が減少していってしまいますので、食べる直前におろすようにし、10~20分以内に食べるようにすると、最も効果的に成分を摂取することができます。

 

【大根おろしとその効能】
大根に潜む7つの嬉しい秘密

 

辛み成分イソチオシアナートで免疫力アップしましょう

大根おろしには、ワサビにも含まれる辛み成分であるイソチオシアナートが含まれています。この辛み成分は、生の大根をおろすことでしか得られない成分ですので、まさに大根おろし特有の成分ということができます。

イソチオシアナートには免疫力をアップさせる効果があるため、特に冬場などに鍋物を食べる際に大根おろしを添えるようにすると、寒い時期の風邪予防にも効果があります。

また、免疫力をアップさせるという点で、ガンの予防にも効果があると言われています。

 

イソチオシアナートの殺菌効果を活用しましょう

大根をおろすことでしか得られないイソチオシアナートには、優れた殺菌成分があります。そのため、食中毒の予防にも効果があります。カキを洗う際に大根おろしを使いますが、それはこの殺菌効果を利用しているという面もあります。

イソチオシアナートは大根の皮付近に一番沢山含まれていますので、大根の皮はなるべく薄く剥いて使うようにしましょう。

また、大根おろしに含まれるイソチオシアナートは、おろしてから30分で約半分に減少すると言われています。

 

ビタミンCを効果的に摂取しましょう

生の大根には、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは熱に弱い性質を持つ上、簡単に水に溶けだしてしまうという性質を持っているため、最大限に取り入れるのはなかなか難しいビタミンであると言えます。ですが、ビタミンCには美容や健康面での様々な効能があり、積極的に取り入れるべきビタミンです。

大根おろしは、この豊富なビタミンCを効率よく摂取できる最適な食べ方と言えます。

大根おろしに含まれるビタミンCは、20分ほどで約20%損失してしまいますし、2時間経つと50%損失してしまいます。食べる直前におろして、効率よくビタミンCを摂取しましょう。

 

プロテアーゼにタンパク質の分解を助けてもらいましょう

大根おろしには、3種類の消化酵素が含まれています。その中の一つにプロテアーゼという酵素があり、これはタンパク質を分解する酵素です。

プロテアーゼは小腸から分泌される酵素ですが、大根おろしに含まれているプロテアーゼを食事時にタンパク質と一緒に摂取すると、タンパク質の消化を助ける働きをしてくれます。これによって、胃腸の負担を軽減できるのです。

肉料理や焼き魚などに添えられている大根おろしには、そんな意味があったのです。

 

アミラーゼにでんぷん質の分解を助けてもらいましょう

大根おろしに含まれる消化酵素の代表的なものが、アミラーゼです。アミラーゼはでんぷん質を分解する酵素で、人の身体では膵臓や唾液腺から分泌されるものです。

毎日の食事の主食として欠かせない炭水化物ですが、大根おろしを食事時に取り入れることで、炭水化物の主成分であるデンプンの消化を助けてもらうことができます。

なお、他の消化酵素も同様ですが、酵素は熱を加えると死んでしまいます。みぞれ鍋などの加熱調理では、大根おろしの消化酵素の働きを期待することはできません。

 

リパーゼに脂質の分解を助けてもらいましょう

大根おろしに含まれる消化酵素には、脂質の消化を行うリパーゼが含まれています。リパーゼは胃液や膵液といった消化液に含まれており、脂質の消化を行うと同時に、脂質の代謝にも関わっている酵素です。

天ぷらに代表されるように、脂っこいお料理には大根おろしが薬味として添えられることが多いですね。確かに味も美味しく引き立てれますし、口の中がすっきりするということは実感できていましたが、実は大根おろしを脂質と一緒に摂取することによって、身体の消化に対する負担を軽減していたのです。

 

おろし汁も捨てずに活用しましょう

大根おろしを作った際に、びしゃびしゃの大根おろしになってしまうと盛り付けが美しくありませんね。そのために、ざる等でおろし汁を切る場合があります。

ですが、このおろし汁、絶対に捨てないでください。おろし汁には、大根おろしに含まれている成分と同じものが含まれているからです。

風邪気味だったりで喉の調子が悪い時には、蜂蜜を加えて飲んでみてください。喉の炎症を静める殺菌効果で、症状が緩和します。

また、口内炎がある時は、おろし汁を口に含むか、コットンやガーゼを使って口内炎に塗ってみて下さい。炎症を抑え、口内炎の治りを早くしてくれます。

 

いかがでしたでしょうか。

大根おろしに含まれる消化酵素の働きについては、読んでビックリされた方も多いのではないでしょうか。人が昔から行ってきた食べ方がとても理にかなったものだったということには、本当に驚かされましたね。

このようにして大根おろしの効能を知ると、大根おろしアートも、早く食べなければと気になってしまうところです。記録を残したらなるべく早めに食べるのがベストですが、形を作る際に大根おろしの水気を切りますので、その水分をしっかりと活用してみたらいかがでしょうか。

 

まとめ

【大根おろしとその効能】大根に潜む7つの嬉しい秘密

・辛み成分イソチオシアナートで免疫力アップしましょう
・イソチオシアナートの殺菌効果を活用しましょう
・ビタミンCを効果的に摂取しましょう
・プロテアーゼにタンパク質の分解を助けてもらいましょう
・アミラーゼにでんぷん質の分解を助けてもらいましょう
・リパーゼに脂質の分解を助けてもらいましょう
・おろし汁も捨てずに活用しましょう


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