貧血対策は体を知ること☆意外と気づかない症状と対策

貧血対策は体を知ること☆意外と気づかない症状と対策

貧血は何らかの原因で血液中の赤血球が減ること起こります。赤血球は中心が少しくぼんだ形をした細胞で、なかにはヘモグロビンという色素が詰まっています。ヘモグロビンはグロビンというたんぱく質とへム鉄でできていて、ヘム鉄は酸素と結びつくことで赤くなるため、血液は赤色をしています。

このようにヘム鉄に結びついた酸素が血管で全身に運ばれ、体を活動させるために利用されているのです。健康診断などで貧血の疑いを指摘されたら、軽視せずにきちんと検査を受けることが必要です。

貧血はその背後に様々な病気が隠れていることがあるため、自己判断で鉄のサプリなどで治そうとすると隠れている病気を見つけるチャンスを逃すことになります。それでは意外と気付かない貧血の症状と対策を紹介していきましょう。

 

貧血対策は体を知ること☆
意外と気づかない症状と対策

 

疲れやすくなっていませんか

赤血球中のヘモグロビンが少なくなって貧血になると、臓器や組織に運ばれる酸素の量が不足します。そのため疲れやすくなったり、だるさを感じる、筋力が低下するなどを感じるようになります。

健康診断などでヘモグロビン量が基準値を満たしていても、実は体内の鉄分貯蔵量を表すフェリチンが低い隠れ貧血の人も増えています。

疲れをとるためにしっかり睡眠をとろうとしますが、ぐっすり寝るためには睡眠ホルモンであるメラトニンが脳内で十分に分泌されなくてはなりません。
このメラトニンを生成するにはセロトニンが必要ですが、セロトニンを生成するには鉄分が原料として使われます。

貧血の診断をされなくても疲れやすい、だるさがとれないなどの症状がある場合は、隠れ貧血を疑ってみましょう。

ダイエット中の人や食事に夜栄養補給が不十分なのにランニングなどで運動をしすぎる人などは、隠れ貧血になりやすいと言われています。隠れ貧血の対策は生活習慣や食生活を見直すことが必要です。バランスのよい食事と規則正しい生活を心がけましょう。

 

息切れや動悸、頻脈ではありませんか

人間は酸素を蓄えるという能力がないため、生きるためには酸素を取り入れ、二酸化酸素を吐き出す呼吸をする必要があります。酸素や二酸化酸素は赤血球中のヘモグロビンと結びつき、体の循環機能が働いています。

その赤血球が通常より低い時に起こるのが貧血です。ヘモグロビンが足りなくなると十分な酸素を運ぶために血液量を増やしたり、呼吸量を増やすことで酸素を供給しようとします。そのため動悸や息切れ、頻脈を引き起こしてしまうのです。

このような症状が現れた時には貧血を疑い、適切な治療を行うことが大切ですが、動悸や息切れ、頻脈がひどい場合は、対策として安静な体勢になり、ゆっくり腹式呼吸を行います。

全身に酸素を行き届かせるために心臓が必要以上に働き、負担がかかっています。
横になってゆっくり休み、無理に動かないようにしましょう。

 

口内炎や口角炎ができやすいことはありませんか

口のなかの粘膜は常に生まれ変わっているのですが、貧血になると細胞の生まれ変わりがスムーズに行かなくなり、免疫が低下するので口内炎や口角炎になりやすくなります。

特に鉄分が不足することで起こる鉄欠乏性貧血の合併症であるプラマービンソン症候群では、口内炎や口角炎ができやすく、免疫力の低下からカンジタ菌が患部から簡単に侵入できるため、口腔カンジタ症になりやすくなります。

貧血の種類のなかにはビタミンB12や葉酸が不足してひき個々される貧血もあるため、対策としてはビタミンB群を積極的に摂取することがおすすめです。口内炎の治療にはビタミンB2やB6が大切と言われていますが、ビタミンB群はどれかひとつだけでは効果を発揮しにくく、お互いに助け合いながら働きます。

そのためビタミンB12欠乏性貧血や葉酸欠乏性貧血の対策もかねて、ビタミンB群を多く含んだ食品を積極的に食べるようにしましょう。

 

その抜け毛や薄毛は貧血が原因かもしれません

抜け毛や薄毛の悩みは男性のものと思っている人は多いと思いますが、最近では女性にも薄毛や抜け毛に悩んでいる人が増えています。抜け毛や薄毛の原因は様々ですが、貧血も抜け毛などの原因になります。

貧血になると十分な酸素が全身に運ばれなくなります。そうなると毛根も酸素不足になり、毛母細胞の活動も鈍くなってしまいます。また鉄分が不足することで引き起こされる鉄欠乏性貧血になると、休止期脱毛症を引き起こすと言われています。

髪の毛のサイクルは通常ですと、成長期から退行期、休止期、自然脱毛という流れになっていますが、鉄欠乏性貧血になると成長期である髪が急に休止期に移行して抜け毛を増やします。

育毛のために亜鉛のサプリメントを摂取している人は、特に鉄が不足しやすくなりやすいので注意が必要になります。薄毛や抜け毛の対策をしてもなかなか効果が現れない場合は、貧血を疑ってみてはいかがでしょう。

 

慢性の貧血では症状が現れないこともあります

貧血にはいくつか種類があり、軽度の貧血では倦怠感や脱力感を覚えたり、顔色が青白くなったりします。このように自覚症状がある場合はすぐに対策をとることができますが、まれに症状の現れない貧血もあります。

痔や子宮筋腫、子宮内膜症、消化器系腫瘍、がんなどによって出血が起こっている場合です。痔は便に血液が付着している、子宮筋腫などは不正出血で気付くこともありますが、消化器官の出血は少量ずつだと気付かない場合があります。

消化器系腫瘍は軽度なら自然に治ってしまうこともありますが、出血を繰り返すうちに血液中のヘモグロビンが減少し、慢性的な貧血を引き起こすことがあります。

ゆっくりと進行する慢性貧血は赤血球中のヘモグロビンが変化し、効率良く酸素を運べるようになるため、症状がなかなか現れないこともあります。特に高齢者はちょっと体調が悪いだけと判断し、我慢してしまうことがあるそうです。

しかし慢性貧血を放っておくと心不全や記憶力の低下などにも繋がる恐れがあるので、慢性貧血の対策のためにも定期的に健康診断を受けることが必要です。

 

嘔吐や食欲不振も貧血の症状かもしれません

一般的に貧血とは血液中のヘモグロビンの低下によって、酸素が体に運ばれなくなってくる症状のことです。貧血というと血が足りないように思われがちですが、現実的には酸素不足ということになります。

酸素は人間の身体を構成する細胞の働きには欠かせないものですので、不足すると嘔吐や食欲不振の症状が現れます。貧血で胃や腸への酸素が運ばれなくなると胃粘膜や腸の粘膜に酸素不足が起こし、胃粘膜や超粘膜、胃や腸自体の働きも悪くなります。

そのため正しく食べ物を消化吸収することができなくなり、吐き気や食欲不振などの症状が現れるのです。他にも消化器官の機能が低下すると便秘や下痢などの症状が起こることもあります。貧血でこれらの症状が現れた時の対策としては、鉄分の補給が効果的とされています。

できれば医療機関での診察を受け、医師の指導の元、鉄剤やサプリメントを服用することが良いでしょう。

 

黄疸がでていませんか

貧血は赤血球中のヘモグロビンが少なくなることで起こります。ヘモグロビンは赤い色をしているため、貧血になると顔の色が青白くなることが多いですが、貧血の種類によっては黄疸がでることがあります。

黄疸がでる貧血は溶血性貧血といいます。赤血球の寿命は120日ですが、赤血球の膜がそれよりも早く壊れて、ヘモグロビンが流れ出すことで起こります。溶血性貧血になるとヘモグロビンを材料にしてビリルビンという黄色い胆汁色素を胆のうで大量に作られるようになるため、黄疸がでるようになります。

赤血球の膜が壊れる原因は細菌感染や何らかの毒素、抗原抗体反応など様々ですが、マラソン選手や長距離歩行などのスポーツ選手に起きることがあると言われています。

溶血性貧血の対策は難しいですが、早めの血液検査で貧血を早期に発見することが重要になります。他の貧血と同じようにヘモグロビンの材料になる鉄分を摂取することも大切ですが、偏食をなくしバランスのよい食事を心がけるようにしましょう。

 

いかがでしょうか。一般的に言われる顔が青白くなる、頭痛、めまいの他にも、このような症状が現れます。紹介したように貧血のなかには症状があまり現れないものもあります。

貧血は放置して悪化してしまうと狭心症の発作が出やすくなるなど、命に関わる病気を引き起こす可能性もあります。貧血を悪化させない対策として、定期的に健康診断を受けることがおすすめです。

貧血全体の約6割が鉄分が不足する、鉄欠乏性貧血と言われています。鉄欠乏性貧血の対策で一番大切なのは、食事からしっかり鉄分を補給することです。

特に女性は月経の出血によって鉄分が奪われるだけではなく、無理なダイエットなどで鉄不足に陥りがちです。食事は1日3食バランス良く食べ、積極的に鉄分を含む食材を取り入れることが大切になります。

貧血の症状に当てはまると感じたら、まずは早めに医療機関で診察を受けることが大切です。

 

まとめ

貧血対策は体を知ること☆意外と気づかない症状と対策

・疲れやすくなっていませんか
・息切れや動悸、頻脈ではありませんか
・口内炎や口角炎ができやすいことはありませんか
・その抜け毛や薄毛は貧血が原因かもしれません
・慢性の貧血では症状が現れないこともあります
・嘔吐や食欲不振も貧血の症状かもしれません
・黄疸がでていませんか


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