最近では男性だけではなく、女性のなかにも薄毛や抜け毛に悩んでいる人が増えています。
薄毛や抜け毛以外にも、髪の傷み、白髪、クセ毛など、髪の悩みは人それぞれですが、誰でもつややかで美しい黒髪に憧れていると思います。
健康で美しい髪の毛を維持するにはヘアケアだけではなく、体の中からもケアしていく必要があります。薄毛や抜け毛など髪のトラブルの原因は様々ですが、食生活や生活習慣の乱れもそのひとつと言われています。
忙しさを言い訳にインスタント食品や外食など栄養バランスの偏った食事が多くなっていたり、夜更かしをして朝寝坊したり、睡眠不足が続くと、健康な髪は育ちにくくなってしまいます。
髪のトラブルを予防するにはヘアケア製品でこまめにケアすることも大切ですが、根本的に解消するには食生活や生活習慣を見直すことが大切になってきます。
それでは髪にいい食べ物と生活習慣で、自慢の黒髪になる方法をお伝えしていきましょう。
髪の毛にいい食べ物と生活習慣で、
自慢の黒髪になろう!
髪の毛の素になる良質なタンパク質を摂取しよう
タンパク質は人間の体や頭皮、髪を構成するためには欠かせない栄養素です。
もし髪の原料となるタンパク質の摂取量が少ないと、髪が細くなったり、抜け毛や枝毛の原因になってしまいます。健康な髪を保つためには毎日良質なタンパク質を摂取することが重要です。タンパク質は牛肉、豚肉、鶏肉、卵、乳製品などの動物性タンパク質と、納豆や豆腐などの大豆製品、玄米、トウモロコシなどに含まれる植物性タンパク質があります。
動物性タンパク質は必須アミノ酸をバランス良く含んでいるため、良質なタンパク質と言えますが、脂肪も多く含むため頭皮にまで栄養が届かない場合があります。
植物性タンパク質は一部のアミノ酸が不足していますので、どちらのタンパク質もバランス良く食べるように心がけましょう。
動物性のタンパク質の場合は、脂肪が少ない赤身のお肉や血管をしなやかにするEPAを含む青魚は髪にいい食べ物と言えるでしょう。
ビタミンを摂取して健康な髪を育てよう
健康で美しい髪の毛を育てるためには頭皮環境を正常に整え、髪の毛の成長を促進させるビタミンが必要になります。髪にとって重要なビタミンはまず、ビタミンB群です。ビタミンB群はイオウを結合し、健康な髪を維持するのに大きな役割を果たします。
特にビオチンと呼ばれるビタミンB7は脂肪酸やアミノ酸の生成を助け、髪の成長を促してくれます。ビオチンが多く含まれる食べ物には卵やカリフラワー、バナナなどがあり、これらは髪にいい食べ物と言えるでしょう。
他にも毛根の細胞を活発にするビタミンB2、髪の成長を促進する働きがあるビタミンB6などを含む食べものも髪のためにはおすすめです。ビタミンB群はお互いを補いながら働きますので、多くのビタミンB群を一緒に摂取することが望ましいかたちです。
他にも抗酸化作用によって頭皮の潤いを守るビタミンA、白髪を抑え、髪の乾燥を防ぐビタミンC、血行を促進するビタミンEなどもしっかり摂取するようにしましょう。
不足しがちなミネラルをしっかり摂取して髪の質を高めよう
つややかな髪の毛を育てるためには、ミネラルは欠かせません。特に亜鉛は新しい髪の毛を作るための新陳代謝に必要なミネラルで、亜鉛が不足すると髪の毛を細くなったり、ボリュームがなくなったりします。亜鉛は牡蠣やうなぎ、チーズなどに多く含まれますので、積極的に取り入れていきましょう。
他にもカルシウムやセレニウム、鉄分などが健康な髪の毛に必要なミネラルです。ワカメやひじきなどの海藻類が髪にいい食べ物と言われるのは、これらのミネラルが豊富に含まれているからです。ミネラルは体内で作ることができないため、食事から摂取することは必要になります。
不足しがちなミネラルをしっかり摂取して、質の良い髪を育てましょう。
規則正しいバランスの良い食事を心がけよう
健康で美しい髪の毛を作るためには、バランスの良い食事は必須です。
健康な髪は健康的な体の上にできるものなので、バランスの偏った食事では健康な体を作ることはできません。髪の毛にいい食べ物は多く紹介されていますが、どんなに髪にいい食べ物でもそれだけを食べていても効果はありません。髪にいい栄養素を吸収するためにも、様々な栄養素が必要になってきます。
また食事の時間が不規則だと消化吸収を行う内蔵に負担がかかり、髪にいい栄養素の吸収率が低下します。食生活から健康的な美しい髪の毛を作るためには、まずは規則正しい時間に栄養バランスのとれた食事を心がけ、その上で髪の毛にいい食べ物を取り入れていくようにしましょう。
現代人の食事は炭水化物(糖質)と脂質が多くなりがちです。意識してお肉類、主食を少なめにし、野菜やきのこ、海藻を多めに食べるようにしましょう。
朝ごはんをしっかり食べよう
仕事や趣味、勉強でつい夜更かしをしてしまいがちですが、夜更かしをすると起きる時間も遅くなり、ギリギリまで寝ていて朝食を抜いてしまう人も多いと思います。
健康な髪の毛を作るためには、規則正しい生活が大切です。いつもより30分でも早く起きて朝日を浴び、朝ごはんを食べるようにしましょう。朝ごはんをしっかり食べることで眠っている内蔵や脳などを目覚めさせ、体へのエネルギーを補給することができます。
胃腸の働きが低下し始める夜に比べ、朝は栄養の吸収も良いため、髪にいい食べ物を積極的に食べるようにしましょう。朝ごはんには豆腐の味噌汁や納豆などがおすすめです。
忙しい朝でも手軽に用意することができますし、髪の主成分であるたんぱく質を豊富に含んでいます。朝ごはんを食べる習慣がなかった人は豆乳やヨーグルトなど、軽いものから始めてみると良いかもしれません。
質の良い睡眠をとるようにしよう
髪の毛を健康に保つためにいくら髪にいい食べ物を摂取しても、不規則な生活で寝不足が続いていると意味がありません。頭皮も肌の一部ですので、睡眠不足は肌質の悪化に繋がります。
睡眠不足が続くと頭皮の代謝が落ち、細胞が再生されにくくなり、抜け毛や薄毛、髪の傷みなどを引き起こしてしまいます。一般的に入眠から90分後に副交感神経が活性化し、髪の成長に必要な成長ホルモンが分泌されます。
夜更かしをすると成長モルモンや睡眠に関係するメラトニンなどのホルモンの分泌が悪くなりますので、なるべく午後10時から午前2時の間に睡眠をとるように心がけましょう。
髪にいい食べ物とされているバナナや牛乳に含まれるトリプトファンを言うアミノ酸は、睡眠を誘うセロトニンというホルモンを作り出します。
また大豆にも多く含まれますので、バナナミルクやバナナ豆乳などを寝る前に飲むと髪や頭皮の栄養となり、質の良い睡眠がとれるでしょう。ただし寝る前にたくさん飲んでしまうと胃が活発になり、眠れなくなってしまいます。
あまり寝るギリギリに飲まないようにしましょう。
ストレスを溜めないように心がけよう
人間なら誰でもストレスを抱えているものです。
ただしストレスを溜めすぎると、髪の毛に大きな影響を及ぼす要因となります。ストレスは血圧などをコントロールしている自律神経を乱し、血管を収縮させ血液の流れを悪くします。血行不良によって髪の毛を発育させる毛母細胞へ十分な栄養が届かなくなり、毛が細くなったり抜け毛の原因となります。
またストレスで自律神経のバランスが乱れると男性ホルモンが優位になり、皮脂が過剰に分泌されるようになります。過剰な皮脂は抜け毛の原因になります。
他にもストレスによって頭皮が固くなったり、内蔵の調子が悪くなることで栄養が吸収されにくくなるなど、髪だけではなく、体全体の不調を引き起こしてしまいます。ストレスの原因を根本からなくすことは難しいですが、ストレスを発散すること・心身を癒すことを心がけましょう。
またストレス被害を減らすフルーツを積極的に食べることもおすすめです。フルーツには健康な髪を維持するために必要なビタミンやミネラルも豊富に含まれていますので、ストレスの緩和と髪にいい食べ物としておすすめです。
いかがでしょうか。
健康な髪のためには規則正しい生活と栄養バランスの良い食事に加え、適度な運動も大切になります。全身を使った運動を行うことで頭皮の血流がアップし、髪に十分栄養が行き渡るようになりますし、適度な疲れでぐっすり寝むれるようになります。
ただし激しい運動は長続きしませんので、ストレッチやウォーキングなど軽い運動にしておきましょう。髪にいい食べ物も一度にたくさん食べるのではなく、毎日こまめに食べることが大切です。逆に食べ過ぎると髪によくない食べ物もあります。
脂っこい食べ物や食品添加物が多く含まれているもの、刺激の強い食べ物は食べ過ぎると髪によくありません。ただし我慢しすぎるとストレスになりますので、少しずつ減らしていくようにしましょう。
髪にいい食べ物と生活習慣で健康的な美しい黒髪を目指しましょう。
まとめ
髪の毛にいい食べ物と生活習慣で、自慢の黒髪になろう!
・髪の毛の素になる良質なタンパク質を摂取しよう
・ビタミンを摂取して健康な髪を育てよう
・不足しがちなミネラルをしっかり摂取して髪の質を高めよう
・規則正しいバランスの良い食事を心がけよう
・朝ごはんをしっかり食べよう
・質の良い睡眠をとるようにしよう
・ストレスを溜めないように心がけよう