「生理中は貧血になりがちで、何だかフラフラする」「医師に貧血気味だから、鉄分をたくさん取りなさいと言われた」など、女性に多い貧血の悩み。
そんな貧血の中で最も多いのが、「鉄欠乏性貧血」です。皆さんお分かりの通り、鉄分が不足したことによって起こってしまう病気です。
けれど、自分の身体に十分な量の鉄分があるのかどうか?なんて、あまり考えたことがないと思います。けれど鉄分が不足すると、あなたの身体は確実にSOSのサインを発しているのです。
どんなサインか分かりますか?そこで今回は「危険なサイン!鉄分不足の時に現れる7つの身体症状」と題して、ご紹介してまいります!
危険なサイン!
鉄分不足の時に現れる7つの身体症状
氷をボリボリ噛むことが止められない
「冷凍庫から、氷を取り出してボリボリ食べてしまう。止まらない」という方は、氷食症になっている可能性があります。
これは、全く栄養のない物質を食べ続ける病気で、異食症の1つだと言われています。多い人は1日に氷を製氷皿1皿分食べるとのことで、食べなければいけないという強迫概念がそのような行動に結びつくのだそうです。
この氷食症の原因は、体内の鉄が不足していることで起こります。明確な原因はまだ解明されていませんが、鉄欠乏によって味覚が変化したり、口腔内の温度を下げようと無意識のうちにしてしまう行動だと言われています。
生理不順や不妊
鉄分が不足すると、女性の場合卵巣に影響が出やすくなります。黄体ホルモンの分泌が減ってしまうので、生理が不順になったり、子宮の状態が整わず妊娠しにくい身体になってしまいます。
婦人科の医師は不妊で悩む患者さんがきた場合には、必ず鉄分が不足していないかどうかをチェックすると言いますので、鉄欠乏が婦人科系の病気と密に関係している事が分かります。
鉄分が不足していることによって、生理不順や不妊を招いていた際は、きちんと鉄を補う事で半年~1年を掛けて治癒していくと言います。
最近、風邪を引きやすい
鉄分が不足すると、白血球の数が減少します。なぜなら、白血球の生成には鉄分が必要不可欠だからです。では、白血球の数が減少すると身体にはどのような異変が起こるか分かりますか?
実は、白血球の数が少ないと、身体が病原菌に勝つ力が低下します。つまり、抵抗力が無くなるのです!
よって風邪にしょっちゅう罹る・治りにくい・予防接種をしてもインフルエンザにかかってしまうなどのトラブルが起こるのです。免疫力が低下しているなぁと感じた人は、もしかしたら鉄が不足しているのかもしれません。
触れられていないのに、サワサワする
鉄分の不足は、神経伝達物質にも影響を及ぼし、神経の信号がきちんと伝わらなくなってしまいます。目立った症状としては、誰にも触られていないのに皮膚の表面がムズムズしたり、チクッと刺激されているような痛みを感じることすらあるのです。
特に起こりやすいのが、妊婦さんです。妊婦さんは胎児に鉄分を取られてしまうため、どうしても慢性的な鉄分不足になってしまいます。
よって中には、常にどこかが痒くてそわそわしたり、精神的なダメージを負ってしまう人もいるのです。皮膚の表面が乾燥しているから痒みにつながるのではなく、鉄分不足が痒みを招いていることはあまり知られていない状況です。
味の好みが変わってしまう
鉄分不足は、脳に深刻な影響を与えて、食の好みまでに影響を与えることがあります。特徴としては、ガリガリと歯ごたえのあるものを好む傾向があります。
症状がひどい場合は、絵具やノリを好んで食べたり、鍋をガリガリと噛むと安心するという人もいます。このような異常な味覚を持つ方の多くが、土を食べることを好む傾向があります。
これらの症状は明らかに異常ですから、病院へいってきちんと対処することが大切です。大抵の場合、鉄分をきちんと補給してあげれば問題のない場合ほとんどです。
固形物を飲み込めなくなる
皆さんは、毎日ご飯を食べますよね?実は食べ物を飲み込む度に、食道の粘膜の細胞は剥がれてしまうのです。粘膜の細胞は鉄分から作られていますので、鉄分が不足すると細胞が作られなくなり飲み込むのが困難になってきます。
つまり食道が委縮して、固形物を飲み込めなくなるのです。貧血の人に後から症状を聞くと「食べ物を飲み込みにくかった」と感じている人が多いのも特徴の一つとなっています!
けれども、一生治らない病気ではありません。ほとんどの場合、鉄分を補う事が出来れば症状は緩和されますので心配は要りません。
立ち会がった瞬間にクラクラする
脳の血流が少なくなって、脳が酸素不足になっている場合に、目の前の光景が歪んできてクラクラしてしまうめまいです。
血液循環の悪い人や、血液中の鉄分が不足している人などに起こりやすい症状となっています。きちんと血液中の鉄分の量を増やして対処することで、めまいは防ぐことが出来ます。
青魚・ほうれん草・レバーなど鉄分を多く含む食品を積極的に摂ったり、サプリメントなどで補うようにしてください。
鉄はビタミンと一緒に摂取すると、体内に吸収されやすいので、組み合わせに気を付けましょう!
いかがでしたでしょうか。
以上、「危険なサイン!鉄分不足の時に現れる7つの身体症状」をご紹介いたしました。1つでも当てはまった方は、要注意!
まずは、日々の生活の中で「鉄分」をきちんと摂取することを意識してください。鉄分を多く含む食品を多めに摂取したり、ドリンクやサプリメントで補うのも効果的です。
特に女性は、毎月の生理で慢性的な鉄分不足になってしまうので、男性よりも気を付けるようにしてください。症状がひどい場合は、食事療法だけでなく医師の判断のもと鉄剤を飲んでもよいでしょう。
健康な体を保つには、鉄分は必要不可欠だということをしっかり覚えていきましょう♪
まとめ
危険なサイン!鉄分不足の時に現れる7つの身体症状
・氷をボリボリ噛むことが止められない
・生理不順や不妊
・最近、風邪を引きやすい
・触れられていないのに、サワサワする
・味の好みが変わってしまう
・固形物を飲み込めなくなる
・立ち会がった瞬間にクラクラする