早起きは三文の得と昔から言うように、昔から朝を上手に使うことは美徳とされてきました。
ここ数年、朝活が話題になっていて、朝のウォーキングやセミナー、趣味の習い事も出勤前の朝にレッスンを設けているところも多くなってきています。
朝活とは文字の通り、朝の時間を活用して自分磨きをすることです。
ウォーキングやセミナーだけではなく、朝食をゆっくり食べる、料理や掃除をするなど、朝活はいつもなら睡眠時間にあててしまう時間を有効活用することができます。
朝活の目的は脳が最も活発で、集中できる時間を有効に使うことで、心も体も健康になることです。
朝の早い時間に日光を浴びることで、心と体に良い影響があるという研究結果も発表されています。それでも同じ時間なら貴重な睡眠時間の確保に費やしたいと考える人もいるでしょう。
またせっかく早起きしてもだらだらしてしまうと言う人もいます。そこで明日から朝活をしたくなるメリットを紹介していきましょう。
朝のウォーキングやセミナーが流行中☆
朝活のメリットとは
集中力アップ効果で、効率良く仕事や勉強をしよう
脳の働きは午前中にピークを達し、午後から低下していくことが実証されています。
睡眠後の脳は整理されていて、最もクリアな状態ですので、朝は最も脳のパワーを発揮しやすい時間帯です。
そのため集中力を発揮することができ、自分の能力以上のことができる可能性があります。早朝は記憶力や思考力も高まりますので、やりたいことに集中することができます。
昼間は集中力が途切れてしまったり、夜は残業やプライベートな用事などで自由に時間が使えない人も朝活であれば、別のことに気を取られず無駄なく時間を使えます。
少し早起きして一日で最も集中力が高い時間帯に、効率良く仕事や勉強をしましょう。
基礎代謝をアップさせ、効率良く脂肪燃焼しよう
朝活でウォーキングなど、軽い運動を行うと基礎代謝がアップし、痩せやすい体を作ることができます。
体のリズムは活発に行動する時に優位になる交換神経と、ゆったりとしている時に優位になる副交感神経という2つの自律神経によって支配されています。
交換神経が優位に働くと血流が促進され、体内のエネルギーを消費する基礎代謝がアップします。
交換神経を刺激するには日光を浴びる、深呼吸するなど様々ですが、朝のウォーキングはこれらの交換神経を刺激する要素を多く含んでいます。
交換神経を優位に働いた状態で体を動かすと、血流が促進されて体の中からもエネルギーを消費しようとします。
また朝食前の空腹の状態でウォーキングすることで、脂肪をより燃焼しやすい状態にするのでダイエット効果が高まります。効率良くダイエットをしたい人は朝起きたらまず深呼吸し、コップ1杯の水を飲んでからウォーキングしましょう。
美肌効果を実感しよう
早起きしようとすると十分な睡眠を摂るために夜は早く寝るようになるので、1日のうちで成長ホルモンが多く分泌される時間に睡眠を摂ることができます。
成長ホルモンは肌の新陳代謝を高め、傷ついた細胞の修復や合成を行われるため、シミやシワができにくくなって若々しい肌の維持に繋がります。
この成長ホルモンが多く分泌される時間帯は午後10時〜午前2時の間と言われていますが、成長ホルモンの効果を発揮させるにはこの間に寝ること以外にも寝る前の過ごし方も大切です。
寝る2〜3時間前には夕食を済まし、寝る前までにしっかりと血糖値を下げることで成長ホルモンの効果がアップします。
また入浴もシャワーだけで済ませるのではなく、しっかりと湯船に浸かることで成長ホルモンの分泌を活発にさせます。
質の良い睡眠を手に入れよう
睡眠不足でつらい、なかなか寝付けない、夜中に何度も起きてしまう、そんな睡眠についての悩みを持っている人は多くいます。そんな人にも朝活はおすすめです。
朝早起きをして朝日を浴びることでセロトニンというホルモンの分泌が盛んになります。
セロトニンにはアドレナリンやドーパミンなどの暴走を抑え、心のバランスを整える作用がある伝達物質です。
忙しい現代人はこのセロトニンの分泌が不足していると言われていて、不足すると寝つきや寝起きが悪い、睡眠ホルモンのメラトニンの減少、日中眠くなるなど睡眠障害を引き起こします。
さらにセロトニンが不足するとうつ病や総合失調症などを引き起こすことがあります。
朝早起きして朝日を浴びながらウォーキングすることで、朝から昼にかけてセロトニンの分泌が活発になり、質の良い睡眠を摂ることができます。
便秘を解消しよう
便秘は食物繊維の不足など以外にも、朝トイレにゆっくりと行く時間がとれない、朝食を食べないため、便意が起きないなども原因と言われています。
便秘は健康や美容の大敵です。
朝活で排便の習慣をつけて便秘を解消しましょう。
起床してウォーキングをすると運動後は空腹を覚え、朝食を美味しく食べることができます。
朝忙しいからと朝食を抜く人は多くいますが、これは便秘になりやすい生活習慣を作っています。
起床してコップ1杯の水を飲むことで腸を刺激し、穏やかな便通を促すことができ、ウォーキング時の脱水症状を予防することができます。
朝食には朝一番に腸を刺激し、排便を促す働きがあり、朝早く起きることでゆっくりとトイレに行くゆとりができます。
朝に便が出ると気分も体もすっきりとしますので、朝活で便秘を解消し、快適なスタートを送りましょう。
体内時計をリセットしよう
朝活の一番のメリットは体内時計をリセットすることです。
人間の体には体内時計という機能が備わっていて、約25時間をひとつのサイクルとして睡眠、覚醒、食事、排泄といった生命維持に必要な生理的機能を調節しています。
体内時計が正常に働かなければ、新陳代謝やホルモンのバランスに悪影響を及ぼす可能性があり、体調不良や肌荒れ、ストレス太りなどの原因となります。
朝日をしっかり浴び、朝食を食べると毎日体内時計をリセットすることができ、規則正しい体内リズムになります。
さらに朝のウォーキングを加えることで、交換神経を刺激して体を目覚めさせ、朝から活動しやすくなります。
やる気が起きない、集中力がない、疲れやすいなど、病気ではないのにこのような症状がある人は、朝日を浴びて体内時計をリセットしてみましょう。
心のゆとりを作ろう
仕事や家事が忙しいと、自分のやりたいことにあてる時間が限られてしまいます。
やらなくてはいけないことに時間を取られ、やりたいことができなくなると心にゆとりがなくなってしまいます。朝活では全ての時間を自分のやりたいことに使えるため、充実感が生まれます。
本を読む、資格の勉強をするなど自分のやりたいことに時間を使えると、それだけで幸せな気持ちになり、ストレス解消になります。また朝は一日のなかで最も忙しい時間帯です。
朝早く起きることで時間にゆとりができるので、出かける準備や家事をバタバタと行うことなく、心にもゆとりが生まれます。
心に余裕ができることで周囲に優しくなれたり、仕事や勉強にも意欲的に取り組むことができるようになります。
いかがでしょうか。
朝活と言っても、大げさなことをする必要はありません。
体を動かすのが好きな人やダイエットをしている人だけではなく、ウォーキングなどで体を動かすと気分もすっきりし、その日一日のやる気も変わってきます。
運動が苦手な人はゆっくりと本を読んだり、掃除をしたり、自分のやりたいことを行うようにしましょう。
朝ギリギリまで寝ていてバタバタと過ごしてしまうと、その雰囲気を一日中引きずってしまいます。
充実した朝時間を持ち、ゆったりとした気持ちで一日のスタートを切ることで、その日の気分も盛り上がり、得られる成果にも満足できるはずです。いつもよりほんの少し早起きして、自分のためだけに時間を使ってみてはいかがでしょう。
まとめ
朝のウォーキングやセミナーが流行中☆朝活のメリットとは
・集中力アップ効果で、効率良く仕事や勉強をしよう
・基礎代謝をアップさせ、効率良く脂肪燃焼しよう
・美肌効果を実感しよう
・質の良い睡眠を手に入れよう
・便秘を解消しよう
・体内時計をリセットしよう
・心のゆとりを作ろう