お茶ってなんとなく、飲むと健康になるイメージがありますよね。そう、実際お茶の中には、体内にたまった毒素を排泄するのに適した利尿効果のあるもの、便通を良くする効果のあるものや、抗菌の効果のあるものがあるのです。
のどが渇いたときに甘いソーダを飲むのではなく、お茶におきかえる事で、様々な効果が得る事が出来ます。ではどのようなお茶を選べばよいのでしょうか、またどのように飲めば効果的にデトックスできるのでしょうか。
そこで今日はデトックスに効くお茶とさらに効果を高める方法についてお伝えします。ではご覧ください。
緑茶
日本人が飲むお茶といえば、緑茶でしょう、日本にはおいしい緑茶の産地も多くバラエティに富んだ種類が緑茶専門店では求めることが出来ます。
緑茶に含まれる渋み成分、カテキンは、フラボノイド系のポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、免疫力を強化し発がんを抑制します。高血圧、動脈硬化を予防し脂肪糖分の吸収を抑制し細菌の繁殖を抑制します。カテキンは、発酵により失われるので、紅茶、ウーロン茶のような発酵茶よりも、緑茶特に、煎茶に多く含まれています。ミネラル、食物繊維も多く老廃物を排泄します。
この他、βカロチン、ビタミンCも多く含みます。うまみ成分のテアニンは、血圧をコントロールし、ストレスを緩和し自律神経のバランスを調節します。ポリフェノールの一種、タンニンは、抗酸化作用、抗がん作用があります。
お茶の中に抽出される成分は、限られますが最近は、粉末状になってお湯に溶かして茶葉全部を取るようになった緑茶もありますので、これらの成分を有効に摂取することが出来ます。
熱いお茶も、冷たいお茶もおいしく、冷たいお茶は、水出しにすれば簡単においしくいれることができます。
そのほかに飲む以外にも、茶団子のような和菓子、アイスクリーム、ケーキやクッキーに混ぜたりしても、おいしくいただけます。緑茶のお菓子や、おいしいお茶の頂ける緑茶専門の店も最近は人気があるようです。
ハト麦茶
ハト麦茶は、香ばしい味と香りがある、イネ科の実のお茶です。利尿作用のあるカリウムを多く含み、むくみや膀胱結石を防止する効果もあります。
ハト麦特有のコイキサンという成分は、皮膚の新陳代謝を活発にし、角質細胞の再生を促すので、鮫肌、ニキビ、シミ、そばかすなどのお肌のトラブル改善にも効果があります。また、コイクセノライドは、化膿した皮膚炎の炎症を鎮め、美肌を作ります。食物繊維も多く含まれます。
ハト麦茶には、体を冷やす効果がありますので、夏の暑い時はありがたいお茶です。
ハト麦は、お茶として飲むだけだはなく、粉末のハト麦をパンや焼き菓子に混ぜて焼いたり。揚げ物の衣に使うとハト麦の美肌効果、利尿作用、便秘解消の効果があります。また、ぱさぱさしがちな玄米を炊くときに加えると、しっとり炊き上がります。
またほかのお茶とブレンドしても美味しく召し上がれます。例えば、ドクダミ茶はデトックスに効果のあるお茶ですが、独特の香りがあります。これをハト麦茶とブレンドすることによりハト麦茶の香ばしい香りが加わり飲みやすくなります。
くま笹茶
日本古来、笹は笹団子、ちまき、笹寿司などいろいろな食品に利用されてきました。これは風味を良くするだけではなく笹の持つ殺菌抗菌力を利用して、鮮度を保つという理由からです。
笹の葉エキスには、ピロリ菌、黄色ブドウ球菌などの細菌の発生、増殖を抑制します。免疫力を強化し、細胞膜を丈夫にしタ、対組織の健康を保ちます。
ササ多糖は、細胞の健康を維持し、免疫力を向上させます。胃潰瘍などの症状を改善し、糖尿病などの生活習慣病、がんの予防に効果があります。食物繊維リグ二ンを含み、腸内で発がん物質を吸着して排出します。またビタミンB1が疲労回復し、ビタミンB2が、粘膜細胞を活性化します。
クマ笹は、古くから優れた薬効があり、民間薬として利用されています。疲労回復、風邪、腎臓病予防、口臭、口内炎、ぜんそく改善などです。
飲用のみならず、外用薬として、お風呂に生の葉を入れて、薬湯として、あせもの改善に使われています。
鮮度の良い生の葉は、青汁としてミキサーにかけて飲まれています。
メグスリの木茶
名の通り、目によい木で昔から目の特効薬と知られている、日本特産で、一部の寒冷地を除く日本各地に自生するカエデ科の落葉高木です。
お茶は、その樹皮小枝、葉を乾燥させたもので、苦み成分のロドデンドロールに目の疲れをやわらげ、肝機能を強化し、解毒作用を高めます。また、白内障の進行を抑制します。また、かすみ目の改善、目やにの解消に有効です。
ポリフェノールの一種のタン二ンは、抗酸化作用があり、がんを予防し殺菌作用があります。トリペンテルは、利尿を促進し腎臓機能を向上します。カテキンも含まれ、抗菌作用があります。
メグスリの木は、江戸時代より前に、すでに、民間薬として使われ、服用すると千里のさきまでよくみえるということで、千里眼の木と呼ばれています。
肝機能が改善されることにより、肝臓で血液をきれいにする解毒作用も向上されると、目に張り巡らされている、毛細血管にきれいな血が送られ目に良い影響をおよぼすということですので、お酒を大量に飲む人にもお勧めのお茶です。
杜仲茶
杜仲茶のゲ二ポシド酸(杜仲葉配糖体)は、抗酸化物質で脂質の酸化を防止しがんを予防します。また、血行を促進し自律神経を調節ストレスを緩和し血圧を正常に保ちます。
血行不良が原因の、冷え症、リウマチ、肩こり、腰痛を緩和します。脳の機能を活発にし記憶力の低下を抑える効果もあると言われています。その他、βカロテン、ビタミンC、のほか、カルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、などのミネラルも含んでいます。
中国原産で、中国では2000年以上前から、不老長寿の簡保医薬として珍重されてきました。日本には20世紀初めに樹木が持ち込まれ広島県因島、長野県の特産品となっています。
杜仲の新芽は炊き込みご飯、炒め物、スープの具、天ぷら、そばなどの料理に使われています。また、ゼリーなどの、デザートも作られています。
ルイボス茶
南アフリカの、赤い色の健康茶で、抗酸化作用のあるフラボノイドを含みがんを予防し老化を防止します。毛細血管を丈夫にし血行を促進します。動脈硬化、高血圧、脳卒中を予防し、利尿作用もあります。
カフェインが含まれていないので、赤ちゃんや、妊娠中の女性でも安心して飲むことが出来ます。
精神を安定させる、モノアミンオキシターゼが、ストレスや精神の興奮を鎮め安眠効果もあります。ナトリウムイオンのバランスにすぐれているので、夏バテや、熱中症の時の水分補給に適しています。
南アフリカでは、ミルクティーとしてよく飲まれています。ルイボス茶は、10分以上煮だすことによりより効果が表れます、冷やして飲む場合はティーバックを入れたままで冷やすとより効果的です。
タンポポ茶
タンポポ茶は西洋タンポポの根を乾燥させ、炒ってつくります、コーヒーに似た味わいがありますがカフェインはゼロで、授乳期、妊娠中でも安心して飲むことが出来ます。利尿効果があり、むくみを解消します。胃腸病全般に効くとされ、食欲不振、消化不良の改善効果があります。
芳香成分のテルペンは、自律神経調節機能があり、ストレス解消に効果的です。第2次世界大戦のヨーロッパではコーヒーの代わりにのまれていました。今も、健康維持の為に飲まれています。
いかがでしょう、これらのお茶のほかにも、デトックス効果のあるお茶には、ドクダミ茶、ウーロン茶、プーアール茶、などがあります。
即効性はありませんが、毎日飲みつづけることで、効果があります。ですので自分の好みの味のものを見つけて飲むようにしましょう。季節によって、ホット、アイスまたブレンドして飲むと、おいしくなりますよ。
また、緑茶のように、飲むばかりではなく、焼き菓子や、茶葉を食べることにより、高い効果があります。食事や、おやつの時に、甘いソーダを飲むのをこれらのお茶に置き換えて、上手にデトックスしましょう。
まとめ
デトックスに効くお茶は
・緑茶
・ハト麦茶
・くま笹茶
・メグスリの木茶
・杜仲茶
・ルイボス茶
・ タンポポ茶などがあります。