【下痢食事】お腹の調子が悪い時に避けるべき7つの食材

慢性的な疾患は誤った生活習慣からくるものが多く、いわゆる生活習慣病と言われています。慢性的な下痢も同様に食生活が大きな下痢の原因となっている場合が多いものです。食事の質、量、食べ方や消化器の状態によって消化が充分に行えないと、腸内で食べたものが腐敗し、それが発酵して腐敗物質がたくさん発生します。

腸の中は強い酸性状態になり、酸性腐敗便となって、様々な病気の原因となったり、その酸性腐敗便を速く出そうとして下痢便が発生するそうです。体の機能が正常だからこそ悪いものを速く追い出そうとして下痢が自然と起るのです。

下痢はすぐに止まるものではなく、体調も辛い場合が多いですよね。しかし、食べ物や飲み物に気を付けることによって、即効性は期待できなくとも、徐々に症状を緩和させてくれる効果は期待できます。

今回は、下痢の時に気を付けたい食事のポイントや食材をご紹介したいと思います。

 

【下痢食事】お腹の調子が悪い時に
避けるべき7つの食材

 

果汁や甘いもの

下痢の時は、砂糖の多い食品(お菓子類なども含めて)は控えるべきだと言われています。甘い砂糖を使ったお菓子は、消化酵素やビタミン類があるわけではなく、むしろ、消化するときに、消化酵素とビタミン類を、過剰に使ってしまいます。

また、砂糖を使ったお菓子は、強酸性ですから、身体が、酸性の体液を元に戻そうとして、カルシウムなどのミネラルを消耗してしまい、結果、下痢の症状を悪化する原因にもなり兼ねません。

かぼちゃ、栗、豆、サツマイモなどの甘みの強い野菜等も、腸管内で発酵しやすく、そのためガスを生じて便を軟らかくするので控えましょう。

 

食物繊維の硬いもの

繊維の硬い食べ物は、消化が悪い上に腸管を刺激して下痢を悪化させます。例として筍、ゴボウ、皮の硬い豆やすじ肉などです。

また消化の悪いものとして海藻類(ワカメ、ヒジキなど)キノコ類、豆類、ごぼう、オクラなどもあります。食物繊維をとる場合には、水に溶ける水溶性の食物繊維を多く含んだ食品等が良いでしょう。

不溶性の食物繊維が多い野菜を食べるときには、煮たりりゆでたりして、温かく、食物繊維もやわらかく調理して食べられることをお勧め致します。

 

刺激の強い食べ物

アルコール、コーヒー、炭酸飲料、カレー、唐辛子などの香辛料等も、下痢時には控えた方が良いでしょう。下痢時に辛みの強い刺激物を摂ると、胃と小腸と大腸が活発に動きだします。

胃では摂取物を早く小腸に送り込み、小腸は栄養吸収をする作業を止め、時には水分を出して大腸に便を送る作業に移ります。大腸では便の水分吸収作業を止め、早めに体外に出そうとして、下痢が悪化することに繋がります。

アルコール等を摂取しても、胃酸が多く分泌されすぎて、胃壁の粘膜を傷つけたり、腸のぜん動運動が高まりすぎて下痢を悪化させてしまうことになります。

 

背脂系ラーメン

油の多いラーメンで下痢になるという人はよく聞きますが、飲んだ後に食べることも多いのでアルコール+脂で下痢の原因になる確立が上がるのかもしれません。

また、油ぎっしりの大盛りラーメンは胃にとって大変な負担なので、異常事態が発生したことを知らせる信号が消化器官全体に発せられますので、小腸大腸の中身は下方に、放出されます。

すると、今腸の中で消化途中のもの、まだ水分をたっぷり含んだものを、とりあえず出しておくということになりますので、これが下痢になる原因とも言えます。

 

冷たい食べ物

冷たい食べものが胃に入ると、その刺激で腸のぜんどう運動が異常に高まります。すると腸内の内容物の輸送時間が短くなって、水分の吸収に必要な時間がかけられずに下痢を起こします。

冷たい物はゆっくりと噛んで食べましょう。そうすることで、消化を良くする上に食べ物を口腔内で体温に近づけ刺激をやわらげる利点があります。

また、夏の時期は、屋内の冷房などで、外からも寒気を感じる事がありますし、沢山汗をかいた後でも、なるべく暖かい飲み物や、食べ物を摂取した方が下痢を予防出来ると言われています。夏に美味しい麦茶も、氷を沢山入れて飲むよりも、少し暖めてから飲んだ方が身体には良いでしょう。

 

脂肪分の多い食べ物

天ぷら等の油っこいものを食べるとすぐ下痢をする人がいます。脂肪はもともと消化吸収に時間がかかります。脂肪分の多い肉等は、それだけで胃腸への負担が大きい食べ物であると言えます。油っこい食事の後に下痢をする人がいるのも同じ理由です。

また、胆のうから出る胆汁には脂肪を鹼化する働きがあるのですが、それがうまくいかず、脂肪が消化されないために下痢をすることもあります。

赤身の魚、豚肉や牛肉等は脂肪分が多く消化吸収が悪いので避けるようにした方が良いでしょう。調理法としても、油を使った炒めものや揚げものは避けるようにして下さい。

 

柑橘類

子供の頃、オレンジジュースなどの柑橘系のジュースを飲みすぎて下痢になったことはありませんか?実はこういった柑橘系の果汁は、腸の動きを活発化させ、ゆるい便を作り出す作用があります。柑橘類のみかん等も同様に、ビタミンも含まれているので体には良いのですが、やはり食べ過ぎると腸管に刺激を与えてしまうので下痢になりやすいようです。

また、クエン酸を含む果物は腸管を刺激するので下痢のときにはよくありません。レモン、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類は避けましょう。

 

如何でしたか。

下痢時は、脱水症状を避けるため、水分の補給を心掛けるようにすると良いでしょう。特に子どもやお年寄りは脱水症状を起こしやすく、全身の症状が悪化するケースもありますから注意が必要です。水分補給は湯冷ましや麦茶、番茶、スポーツ飲料などでされることをおすすめします。

ジュース類や炭酸飲料などは、含まれる成分が下痢を悪化させることがあるので避けましょう。

また、下痢の人は、栄養が充分に吸収できていないので、体力が衰えたり、抵抗力が弱まってしまいます。下痢になった時は、まずは安静にして、適度な保温をしながら身体を休めてあげましょう。

 

まとめ

【下痢食事】お腹の調子が悪い時に避けるべき7つの食材

・果汁や甘いもの
・食物繊維の硬いもの
・刺激の強い食べ物
・背脂系ラーメン
・冷たい食べ物
・脂肪分の多い食べ物
・柑橘類


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