いちじくの効能がアンチエイジングに役立つ7つの理由


アンチエイジングに役立つ果物、イチジクには多くの効能があります。古代ローマ時代から、不老長寿の果物として珍重されトルコでは、聖なる果物と呼ばれてきたことには、理由があるので。そこで今日は、いちじくの効能やアンチエイジングに役立つ方法などについてお伝えします。ではご覧ください。

多くの消化酵素を持つのが特徴

イチジクの話の前に、アンチエイジングには何が必要だと思いますか?ズバリ、酵素が大事!酵素には「消化酵素」と「代謝酵素」の2つがあります。

「消化酵素」は食べ物を消化するときに使われる酵素。「代謝酵素」は、消化酵素によって栄養素がエネルギーになったら、それを体の中で働かせるのが代謝酵素です。運動、呼吸、脳での思考、老廃物の排出、ウィルスと戦う、肌の新陳代謝など、人間の生命活動のあらゆるシーンで無数の代謝酵素が働いています。

そして現代人の食生活では、ジャンクフードやスナック、 防腐剤まみれのコンビニ弁当などを食べる機会が増えた事で、それらを消化するために大量に消化酵素が使われてしまいます。その結果、 消化酵素をたくさん生成するため、 代謝酵素の生成が足りなくなってしまうのです。

じゃあどうすれば良いのか?代謝酵素をたくさん生成するには、消化酵素を摂取すれば良いのです!

ここでイチジクが出てくるんですね。

イチジクには多種類の消化酵素が含まれています。乳液(切り口から出る白い液)にはたんぱく質を分解するフィシン、果肉には脂肪分解酵素リパーゼ、でんぷん分解酵素アミラーゼを含んでいます。これらの消化酵素が、胃腸の働きを活発にし消化吸収をよくします。このイチジクの乳液、昔からイボや虫刺されの薬としても利用されてきたのだそう。

たんぱく質分解酵素のフィシンは、生で食べる方が多く含まれますが、乾燥した干しイチジクにも生の12パーセント存在しています。ドライフルーツのイチジクも美味しいですよ。

イタリア料理では調理に使って肉を柔らかくするような使い方もされています。このフィシンには炎症を抑える効果もあり、のどの痛み、に効果があり、一日3~4個のイチジクを食べることで痔にも良いとされています。

 

食物繊維のペクチンを含む

ペクチンは、腸内でビフィズス菌の栄養源となり、有害な悪玉菌をおさえ、腸内環境を整え、便秘の改善効果があります。老廃物を排出する作用もありますので、血液や、肌をきれいにします。これも女性には嬉しい効果♪

その他、ペクチンはコレステロールや、糖分の吸収を抑制し、動脈硬化、糖尿病、ガンを予防しますので、積極的に取り入れたい成分です。

 

抗酸化物質を多く含む

老化の原因となる活性酵素を退治してくれる、抗酸化物質。イチジクには抗酸化物質がたくさん含まれています。エピカテキンやルテインなど。これらは活性酸素をなくし、がん予防、アンチエイジングの効果があります。

クロロゲン酸は、肝臓に於いて糖をつくりにくくするとともに、インスリンの分泌を促進する作用があります。またイチジクの赤い色はアントシアニンと呼ばれる成分の故。疲れ目や、視力回復に効果があり、また抗酸化力が強く、血液をサラサラにします。さらに体脂肪の燃焼を促進する作用もあります。

 

抗がん物質を含む

抗がん物質の「ベンズアルデヒド」、がん細胞の生成抑制効果があるものですが、イチジクには多く含まれています。

ベンズアルデヒドは、がんの特効薬と言われるもの(!)。イチジクから、抽出したベンズアルデヒドを使った実験でも、腫瘍がが縮小し三分の一になった結果が出ており、臨床実験でも、55パーセントの改善が見られたという報告もされています。

またこのベンズアルデヒド、抗炎症作用もありのどの炎症や、乳房に炎症があって母乳が出にくい時に改善効果があります。

 

更年期障害にもよい

イチジクは女性ホルモンのエストロゲンに似た成分を含みます。エストロゲンが不足すると・・・自律神経失調症(のぼせ、ほてり、冷え、発汗、血圧の変化)や、精神神経症(集中力の低下、イライラ、めまい、頭痛、憂鬱、など)など、更年期障害の症状が起こります。

イチジクを食べて更年期障害をストップさせましょう!また、美肌効果もあります。その他、女性ホルモンが不足によっておこる病気に改善効果があります。

 

ビタミンも豊富

ビタミンCはコラーゲンの生成に関与し、免疫力を向上、疲労回復の効果がありますが、イチジクには生でも、干したものにも含まれています。

βカロチンは、皮膚や粘膜の機能維持をし免疫機能をの維持、網膜の機能維持効果があります。イチジクのβカロチンは干すことで凝縮され、生のものの2倍に凝縮されます。

ビタミンB群のひとつの、葉酸もふくまれアミノ酸代謝や、ビタミンB12の造血機能を補助し貧血に良いとされています。

 

其の他の多くのミネラルが体調改善

イチジクには、果物の中でもトップクラスのカルシウムを含んでいます!骨や歯を丈夫にし骨粗鬆症の予防や、イライラの解消にも役立ちますよ。このカルシウム、特に干しイチジクには、凝縮され多く含まれます。

骨や歯を構成しているのは、カルシウム、リン、マグネシウムで、骨や歯の健康を保つためには、カルシウムだけではなく、マグネシウムも摂取しなくてはいけません。イチジクにはマグネシウムもバランスよく含まれています。鉄分もふくまれ、貧血気味の人にも良い効果があります。またカリウムも多く含み、利尿効果からむくみの予防をし血圧を下げ、動脈硬化、高血圧に良い効果があります。

多くの効能を含むイチジクですが、生のフルーツは日持ちが良くありませんが、ジャムにしたりコンポートにすれば、日持ちもし、おいしく食べることが出来ます。また、干したイチジクは、年中食べることが出来ます。干しイチジクは干すことで多くの成分が凝縮され栄養価も高く、かつては兵糧に用いられていたほどです。

完熟したイチジクは生ハム、チーズ、フォアグラなどとの相性が良く、食事に取り入れられています。また牛乳との相性も良く、生のイチジクの牛乳掛けでカルシウムも多く補給できます。

簡単なイチジクのレシピをご紹介します。

*イチジクのコンポート

イチジク  6個
水     2カップ
グラニュー糖 50g(イチジクの甘さにより、控えめにしても良い)
レモン汁  2分の1個分
白ワイン  150ml

①イチジクを熱湯に入れ茹で、冷水にとって皮をむきます。
②鍋に水とグラニュー糖を加え、紙ぶたをしながら弱火で10分煮ます。
③火を止めて、白ワインを加えます。

*自家製乾燥イチジク

イチジクを洗い、水分を拭き取り、皮ごと四等分に切り、160度のオーブンに、重ならないようにいれて1時間ほど焼きます。

少し生のようにしたい時は、もう少し時間を短縮し、乾燥させたい時は、温度を下げて時間を長めにします。

家庭での栽培でもイチジクは比較的簡単にできますので、たくさん果物が出来たときなどは、乾燥させて保管しましょう。

 

 

*干しイチジクの赤ワイン漬け

干しイチジクをワインにつけて、柔らかくしてお料理などに使います。

またお好みで、ワインに蜂蜜、シナモン、ナツメグを加えて漬け込んで下さい。するとデザートにピッタリ。アイスクリームや、プレーンヨーグルトに細かく刻んで、漬け汁と共にかけて。

干しイチジクは、そのままでも美味しいのはもちろん、料理に使うことも。肉料理のスペアリブや、塊の肉の煮込み、またマリネをする場合に、干しイチジクを加えると、お肉が柔らかくなります.

このほか、干しイチジクや、干しイチジクの赤ワイン漬けを、パンにいれてやいたり、クッキーや、ケーキに入れてもおいしく食べることが出来ます。

 

いかがでしょう、古代エジプトのピラミッド建設や、古代ギリシャのオリンピック選手にも愛用されてきた、ミラクルフルーツのイチジク。(スポーツ後の疲労回復にも良いフルーツと言われています。)

生のイチジクや干したものを、そのまま食べるもよし、調理の際に利用するもよし。うまく取り入れて、アンチエイジングに役立てましょう。

まとめ

いちじくの効能とアンチエイジングに役立つ理由

・多くの消化酵素を持つのが特徴
・食物繊維のペクチンを含む
・抗酸化物質を多く含む
・抗がん物質を含む
・更年期障害にもよい
・ビタミンも豊富
・其の他の多くのミネラルが体調改善


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