いちじくでアンチエイジングも☆嬉しい7つの効能

いちじくの原産地はアラビア南部で、紀元前3000年頃には栽培されていました。ギリシャ神話や旧約聖書にも登場するいちじく。アダムとイブが身につけている葉はいちじくであることは有名ですね。日本には、1630年、長崎に渡来し、旬の夏から秋には市場で姿を見かけることの多い果物です。

このいちじく、昔から不老長寿の果物と言われるほど、アンチエイジングに効果のある果物だということ、ご存知ですか?いちじくに含まれる豊富な栄養の相互作用で、体の老廃物を排出させてくれるのです。

一体どんな栄養が含まれていて、どんな働きをしているの?いちじくのアンチエイジング効果・効能を見てみましょう。

 

いちじくでアンチエイジングも☆
嬉しい7つの効能

 

その1 いちじくは栄養の宝庫

いちじくに含まれる栄養分は、たっぷりの糖分、クエン酸、食物繊維、カリウムや鉄分のミネラル、ポリフェノールなど、幅広い栄養が含まれています。

クエン酸は疲労の原因の乳酸の生成を抑制してくれるし、食物繊維は便通を良くする効果がある、鉄分やカリウムは必須ミネラル。それぞれ健康に良い栄養素です。それらがお互いに作用し補うことで、効果的に体に働きかけてくれます。

 

その2 食物繊維+たんぱく質分解酵素=便秘解消

いちじくの実には、食物繊維のペクチンが豊富に含まれています。ペクチンはもともと果実に多い成分で、みかんの皮やリンゴなどにも含まれています。でも、ペクチンを多く含む果物ではいちじくがダントツなのです。

でも、イチジクが便秘解消に効く…というのは食物繊維の効果だけではありません。食物繊維に加えて、たんぱく質分解酵素も豊富に含んでいるからなのです。栄養源にならなかった余分なたんぱく質は便になって排出されますが、それにはたくさんの酵素が必要になります。イチジクにはそれも含まれているので排便をスムーズにしてくれるんですね。

酵素は熱に弱く、加熱すると効果がなくなります。よく熟したいちじくを、一日2個ほど食べると、改善効果を感じられるはず。

とはいえ、生のいちじくが手に入らない季節もありますね。そんなときにはドライいちじくでもOK。生のいちじくが手に入らない季節は、ドライいちじくでもOK!実は、食物繊維やミネラルは、生の状態よりドライフルーツの状態の方が凝縮されていて、同じ量を食べるなら含有量が多いのです。

フレッシュないちじくには、食物繊維+酵素の効果、ドライいちじくには、凝縮された栄養の効能があってどちらも魅力的ですね。お好みに合わせて摂るとよいですね。

 

その3 いちじくのたんぱく質分解酵素のすごい働き

いちじくには「フィシン」と呼ばれるたんぱく質分解酵素が含まれています。このフィシン、「いちじくを使用していると指紋が消える」といわれるほど分解力が高く、ヨーロッパでは肉料理を柔らかくするのに特によくつかわれます。

普段の食事でも、肉料理の付け合わせやデザートに食べると、消化が促進され、胃や腸の環境を整えてくれます。お酒を飲んだ後に食べると二日酔いを防いでくれます。

実は、アンチエイジング=老化防止には、肉料理はお勧めでないといわれています。人が体の疲れをとったり、健康な体を維持するためには、酵素を必要とします。ところは、肉などの動物性たんぱく質を分解するのには大量の酵素が必要。動物性たんぱく質を消化するために酵素を大量につかってしまうと、細胞再生のための酵素が足りなくなるかもしれません…。

そうならないためには、食事などで酵素を摂ることが必要ですね。いちじくに含まれるフィシンの効能は、それを十分助けてくれ、アンチエイジングに効果的…というわけです。

 

その4 酵素を活性化させる

酵素は代謝を良くしてアンチエイジングを助けてくれるます。いちじくにも含まれる酵素。実は、酵素はそれだけでは十分に能力を発揮できません。その働きを助ける栄養が必要です。

そのひとつがカリウムです。カリウムは酵素を活性化させる働きを持っています。カリウムが不足すると、疲れやすくなり、筋肉機能が衰えて、便秘や排尿困難になり、体の中の代謝がうまくいかなくなります。

カリウムは普通の食生活では不足することはないといわれていますが、ストレスがたまったり、消化に負担のかかる食生活だったり、飲酒が続いたり…という環境だとより多くのカリウムが必要とされます。また、カリウムは、尿と一緒に体外に出てしまうので、体内にためておけません。積極的に摂りたいミネラルなのですね。

そして、いちじくの栄養の中に、たんぱく質消化酵素とカリウム両方が含まれているんですね。

 

その5 加齢の大敵、更年期障害の予防・緩和

年齢を重ねていくと避けて通るのがなかなか難しい更年期障害。女性ホルモンの分泌が減少することが原因で起こるといわれています。ホルモンバランスが崩れると、体も気持ちも不調になってきます。

不足して困る、更年期障害の原因となる女性ホルモンは「エストロゲン」。女性はエストロゲンが出ていることによって、肌に張りがあり、髪の毛の量が多くつややかで、血流を良くさせてるといわれています。

エストロゲンに似た成分を補えば、更年期障害は予防・改善できます。エストロゲンの代わりに体外から摂取できるものとして、大豆に含まれるイソフラボンが一般的に知られています。

そして、いちじくには植物性エストロゲンが含まれているので、いちじくを食べることで女性ホルモンも補えるのです。便秘解消に、酵素活性化、そして女性ホルモン…いちじくの効能には目を見張るものがありますね。

 

その6 活性酸素の抑制

老化の主な原因をご存知ですか?それは「活性酸素」。活性酸素は、もともと体内に入り込んだウィルスや細菌を退治するという大切なものです。ところが、必要以上に増えると、健康な細胞までやっつけてしまうので老化の原因になってしまうんですね。活性酸素から身を守ることはとても大切なのです。活性酸素は呼吸や食生活だけでなく、紫外線や大気汚染、化学物質、電磁波…現代では避けて通ることのできない原因で発生してしまいます。

では、活性酸素を少しでも抑えるにはどうしたらよいでしょう?それには抗酸化作用のある栄養素を摂ることです。抗酸化作用のある栄養素といえばポリフェノール。若返り、アンチエイジングではおなじみの栄養素です。

いちじくで特徴的なのは、独特の赤紫色。あの赤紫色はポリフェノールです。ブルーベリーと同じ「アントシアニン」が豊富に含まれています。細胞の老化を防止してくれるので、アンチエイジングには効果的な成分ですね。

 

その7 いちじくの選び方

最後に、美味しいちじくの選び方です。

いちじくの旬は夏~秋。7月から10月ごろまで市場に出回りますが、一般的には秋の果実が美味しいといわれています。熟してくると、先の部分が割れてきます。店頭に並んでいるものはそ尾まで熟したものはなかなかありませんが、食べごろの判断には出来ますね。紫に色づいて、皮につやのあるものを選びましょう。フレッシュイチジクは日持ちしないのが難点です。食べきれないときには、砂糖漬けにして冷凍保存しておくのをお勧めします。

砂糖漬けの作り方

いちじく:砂糖=5:1

①いちじくを濡れ布巾できれいに拭き、鍋に重ならないように並べる。
②①に砂糖をかけ、一晩おく。
②を中火にかけ、焦がさないように40分~1時間煮る。
③途中灰汁をとりながら煮詰め、沸騰の泡が小さくなりプチプチ音が鳴り始めたら火を止め出来上がり。

冷凍保存しておくと、旬の季節以外も食べることができて、一年中楽しめますね。

また、いちじくはドライいちじくもお勧めです。乾燥させることで栄養素が凝縮されるので、実はフレッシュないちじくよりその栄養価は高いほど。ただ、糖分も凝縮されるので、カロリーはかなり高くなるので食べ過ぎにはご注意くださいね。

 

 

さて、いちじくにこんなにたくさんの効果があることに驚かせられませんでしたか?

「いちじく一つでアンチエイジングはばっちり」な印象がありますが、いちじくの腸に及ぼす効果や酵素の働きは結構強力。食べ過ぎると、かえって胃腸に負担がかかってお腹を壊すこともあるようです。食べすぎにはご注意ください。

 

まとめ

いちじくでアンチエイジングも☆嬉しい7つの効能

その1 いちじくは栄養の宝庫
その2 食物繊維+たんぱく質分解酵素=便秘解消
その3 いちじくのたんぱく質分解酵素のすごい働き
その4 酵素を活性化させる
その5 加齢の大敵、更年期障害の予防・緩和
その6 活性酸素の抑制
その7 いちじくの選び方


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