さくらんぼの栄養が気になる体の不調を良くする7つの理由

さくらんぼの栄養が気になる体の不調を良くする7つの理由

日本のさくらんぼ、といえば山形が有名ですが、初めて登場したのは明治の初め頃だそうです。以来、品種改良が繰り返され、現在のようなおいしいさくらんぽができるようになりました。小さな粒ですが、含まれる栄養素はとても種類豊富で、特にミネラルの含有量が多い果物であり、身体に嬉しい様々な栄養が含まれています。

栄養たっぷりの、美味しいさくらんぼの見分け方ですが、軸が緑色でしっかりついており、実につやと張りがあるものを選ぶようにすると良いそうです。

ほんのわずかな時期しか店先に顔を見せないさくらんぼですが、その頃は、ちょうど梅雨から夏への季節の変り目でもあり、体調をくずしがちですから、少しでも食べるようにしたいものです。今回は、果物の宝石とも言われるさくらんぼの栄養が体の不調を良くする理由を説明していきたいと思います。

 

さくらんぼの栄養が
気になる体の不調を良くする7つの理由

 

さくらんぼに含まれるカリウムが高血圧予防

さくらんぼの果実にはカリウムが比較的多く含まれています。カリウムには血管をリラックスさせる働きがあり、体内のカリウムが不足すると血管が固く締まり、結果として血圧が上昇します。また、夏場に大量の汗をかき、カリウムが汗と共に失われて起こる低カリウム血症が夏バテの原因と言われています。

さくらんぼに含まれるカリウムには体内のナトリウムを対外に排出する働きがあり、高血圧の予防になる他、利尿作用も期待でき、むくみや慢性腎臓炎等に効果を発揮します。さくらんぼの軸を煎じた汁を飲めば、その効果も倍増しますので、是非お試し下さい。

 

ミネラルやビタミン成分で疲労回復

さくらんぼには、人間の疲労回復を手助けしする効能があります。さくらんぼに含まれるミネラルやビタミン成分の量は多くありませんが、バランスよく含まれているので、疲労回復や食欲増進、血行促進、美肌、疲れ目などに効果があります。

特に、炭水化物は他の果実と比べて豊富に含まれており、消化の良い炭水化物である上、ビタミンB1との相乗効果によって素早くエネルギー補給や疲労回復をしてくれます。少量ですが、疲労回復効果が期待できるクエン酸も含まれています。

 

豊富なソルビトールで虫歯の予防

最近のアメリカの研究で、アメリカンチェリーには、歯垢の形成を阻害して虫歯を予防する成分ポリフェノール(タンニン)が含まれている、と報告されています。タンニンには抗菌作用があるので 口腔内細菌の増殖を抑制する効果も期待できます。

また、さくらんぼに多く含まれるソルビトールは、さわやかですっきりとした甘さの甘味成分ですが、他の糖質と異なり、ソルビトールでは虫歯菌が育ちにくいため、虫歯予防の甘味料として知られています。

 

さくらんぼの煎じ汁で腎臓病予防

さくらんぼの柄には、実よりも利尿作用を促進する成分が多く含まれており、煎じて飲むと腎臓病に効果があることが知られています。また、この煎じ汁は、回虫駆除にも効果があります。

<煎じ汁の作り方>
さくらんぼのジクを一握り(約30g)を、1リットルのお湯で約10分煮ます。
その煮汁を250gのさくらんぼの実の上にかけ、20分たったら裏ごししてでき上がりです。

腎臓病を患っていない方も、適度な量の煎じ汁を摂取することで、慢性腎臓炎を未然に防ぐことが出来ます。

 

さくらんぼの抗酸化作用で老化防止

 

抗酸化とは、空気中の酸素によって引き起こされる酸化を防ぐことです。身近なもので言うと、リンゴが茶色く変色することや、鉄がサビることも酸化です。それと同じ現象が人間の体内でも起きており、細胞がサビつくことで老化が進行します。

抗酸化とは、その原因となる物質、活性酸素を除去し、サビの進行を遅らせることをさしています。さくらんぼは、強力な抗酸化作用をもっており、老化防止効果はもちろんのこと、抗がん作用なども研究されています。

 

アントシアニンが眼精疲労を回復

さくらんぼが眼精疲労の回復にとても良いことをご存じですか。さくらんぼに含まれるポリフェノールの一種、アントシアニンには、眼精疲労を軽減する効果があります。そもそも、疲れ目で、ものが見えにくくなる現象は、映像を電気信号に変え、脳に伝える成分ロドプシンの減少が原因です。

このロドプシンの再合成を促すパワーがさくらんぼに含まれる成分アントシアニンにはあるのです。アントシアニンがロドプシンの分解から再合成のサイクルを早めることによって、パソコンなど光の刺激にさらされ続ける現代人の目を、大いに助けてくれます。

 

ソルビトールが便秘を解消してくれる

ダイエットにも美肌にも悪影響を及ぼす便秘。慢性的な便秘は運動不足などで腸の蠕動運動と水分吸収のバランスが崩れると起こります。

また便意を長くガマンする習慣が続くと便意を感じづらくなりその結果、便秘になったり、肌あれの原因にもなります。そんな女性の大敵な便秘を解消する作用が、さくらんぼにはあるのです。さくらんぼに含まれる成分ソルビトールが、腸内で発酵し、二酸化炭素や水素が発生します。これらの気体が腸のぜんどう運動を促し、便通をスムーズにします。

 

いかがでしたか。

その時期その季節にあわせた旬の果物を摂取することは、古来人類が自然におこなってきた習慣です。さくらんぼだけに限らず、果物に含まれる栄養成分については全般的に人間の疲労回復を大きく手助けしてくれます。

さくらんぼや他の果物にも多く含まれるミネラルやビタミンといった栄養成分は、食欲や血行の促進、美肌効果や疲れ目などの効能効果も期待するこができます。素晴らしい栄養一杯の、さくらんぼは、6月から7月の限られた時期しか出回らないですが、機会を逃さず食べるようにしたいですね。

 

まとめ

さくらんぼの栄養が気になる体の不調を良くする7つの理由

・さくらんぼに含まれるカリウムが高血圧予防
・ミネラルやビタミン成分で疲労回復
・豊富なソルビトールで虫歯の予防
・さくらんぼの煎じ汁で腎臓病予防
・さくらんぼの抗酸化作用で老化防止
・アントシアニンが眼精疲労を回復
・ソルビトールが便秘を解消してくれる


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