肌にぽつんとニキビができると気になるだけではなく、気分も憂鬱になります。
ニキビはどんな年代でもできてしまいますが、主に10代から20代の思春期の間にできやすいニキビを思春期ニキビといい、中学生から高校生に悩まされることが多いです。
思春期ニキビができる原因はホルモンのバランスが大きく関係していると言われています。
思春期の成長の段階でホルモンのバランスに変化が現れはじめ、男性ホルモンの分泌が盛んになることで皮脂の分泌が多くなり、毛穴が詰まることが原因とされています。
思春期を過ぎてホルモンバランスが整ってくると改善されていくため、ある程度できて当たり前と思われていますが、きちんとケアをしないと跡に残ってしまったり、そのまま大人ニキビへと発展してしまうことがあるため注意が必要です。
このようにならないためにも、思春期ニキビを悪化させないようにすることが大切になります。
それでは思春期の悩ましいニキビを悪化させない為に必要なことをお伝えしていきましょう。
思春期の悩ましいニキビを
悪化させない為に必要な事
正しい洗顔で肌を清潔に保とう
思春期にニキビができてしまうと、汚れを落とそうと1日に何回も洗顔してしまう人がいます。
過剰に分泌した皮脂や汗、ほこりなどの汚れは放っておくと毛穴を詰まらせ、ニキビの原因になりますが、洗いすぎはニキビを悪化させるかではなく、様々な肌トラブルと引き起こす原因にもなります。洗顔をしすぎると肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌のバリア機能が低下します。
すると肌は様々な刺激から肌を守ろうと過剰に皮脂を分泌させ、ニキビができやすくなります。これを繰り返すことで乾燥肌や敏感肌になってしまい、ニキビ以外の肌トラブルを引き起こします。
正しい洗顔方法とは、肌に余計なものだけを取り除くことです。洗顔の前にまず手を洗い、顔をぬるま湯で素洗いします。
洗顔料をしっかり泡立てて、指が肌に触れないように優しく円をかきながら洗い、泡が残らないようにしっかりとすすぎます。
ゴシゴシこする、熱いお湯で洗う、洗顔料を泡立てないなどは、ニキビを悪化させる原因になりますので、絶対に行わないようにしましょう。
自分にあった洗顔料を選ぼう
思春期ニキビの原因は過剰な皮脂だからと、洗浄力の強い洗顔料を使っている人は多いと思います。
確かに思春期のニキビは過剰な皮脂の分泌が原因ですが、洗浄力の強い洗顔料を使っていると肌の乾燥を招き、さらに皮脂が分泌されるという悪循環になってしまいます。
思春期のニキビを悪化させない為には洗浄作用は最小限にして、ニキビを悪化させないような刺激の少ない洗顔料を選ぶことが大切です。
ニキビに刺激を与える界面活性剤やアルコールが配合されているもの、スクラブが配合されているもの、クレンジングが一緒にできるものなどは避けるようにしましょう。
またニキビ肌用として販売されている洗顔料には洗浄力が強めになっているものが多いため、ニキビには刺激となります。
思春期ニキビにおすすめの洗顔料はパームオイルが配合された固形石鹸です。パールオイルにはステアリン酸やパルミチン酸などの脂肪酸が多く含まれおり、肌煮刺激を与えず皮脂だけを効率良く落とすことができます。
正しいスキンケアで思春期ニキビを予防しよう
思春期ニキビが悪化してしまう大きな原因は、間違ったスキンケアと言われています。
気になってしまうのはしょうがないことですが、潰してしまう、必要以上にニキビ薬をつける、スキンケア方法をコロコロ変えるなどをしてしまうとニキビが悪化してしまいます。
最近ではドラッグストアでも購入できるニキビ薬も多く販売されていますが、配合されている成分によっては効果がなかったり、肌への刺激が強過ぎて逆にニキビを悪化させてしまうこともあります。
また肌のターンオーバーのサイクルを促進させ、ニキビを改善する目的でピーリング剤を使う人もいますが、逆に肌が乾燥して大きなダメージがあるためニキビができやすくなってしまうこともあります。
思春期のニキビを悪化させないために大切なのは正しい洗顔と保湿です。
ニキビが気になっても過剰なスキンケアは避けましょう。
生活習慣を見直してみよう
思春期ニキビの原因は皮脂の過剰な分泌ですが、不規則な生活もニキビやニキビを悪化させる原因になります。
思春期の頃はテスト前に深夜まで勉強をする、部活などで忙しく時間に迫られる、友人と深夜まで電話やメールをして寝不足になるなど生活のリズムの乱れもニキビの大きな原因になります。
ニキビは過剰に分泌された皮脂や汚れなどが毛穴に詰まり、アクネ菌が異常繁殖し炎症を起こすことでできてしまいます。
健康な肌は雑菌を抑制するバリア機能が備わっていますが、不規則な生活を臆すると活性酸素が増え体の抵抗力が弱まり、アクネ菌が繁殖しやすくなってしまいます。
思春期の頃は毎日楽しく、寝不足などあまり気にしないかも知れませんが、ニキビを悪化させないためにも、早めに就寝し寝不足を解消しましょう。
できてしまったニキビには刺激を与えないようにしよう
おでこや眉間、髪の生え際、こめかみは皮脂の分泌が多く汚れやすいうえに、髪の毛が触れるなど、思春期ニキビができやすい箇所です。
おでこは新陳代謝が活発なため、ニキビが跡になりにくいと言われていますが、ひどく炎症を起こしてしまうと特にこめかみや眉間は跡になりやすくなってしまいますので、ニキビを悪化させないようにしましょう。
きちんとニキビケアを行ってもなかなか改善しない場合は、気付かないうちにニキビに刺激を与えてしまっている可能性があります。
例えば洋服の襟やタートルネックなどに肌がこすられると、顎や首にニキビができやすくなったり、寝具などで肌がこすれることでもニキビが悪化しやすくなります。
特に寝具は清潔に保っていないと、枕カバーやシーツに溜まった雑菌によってニキビが悪化してしまいます。
思春期ニキビができているときは寝具を清潔に保ち、髪の毛や洋服がニキビに触れないように気をつけましょう。
食生活に気をつけよう
思春期ニキビは過剰に分泌される皮脂が原因です。
皮脂が過剰に分泌されるのはホルモンのバランスの影響が大きいですが、乱れた食生活も皮脂を過剰に分泌させます。
揚げ物やスナック菓子、ファーストフードばかりの食事は体内に中性脂肪を増やす原因となったり、ニキビの原因である皮脂の分泌を活発にしてしまいます。
また保存料や合成着色料などの食品添加物が多く含まれた食べ物は、体内の活性酸素を増加させ、ニキビの炎症を悪化させてしまいます。
思春期ニキビを悪化させないためには栄養バランスの良い食事を心がけることが大切ですが、それに加え、ニキビに効果のある栄養素を積極的に摂取するようにしましょう。
肌によい栄養素にはビタミンや食物繊維、亜鉛などのミネラルです。特に思春期に不足しがちなのが亜鉛です。亜鉛には新陳代謝を活発にする働きがあるため、細胞分裂をスムーズにし、新しい細胞が作られるのをサポートします。
思春期ニキビの改善に効果が期待できるため、亜鉛が多く含まれる牡蠣やレバー、納豆など毎日の食事に加えていきましょう。
ストレスを解消しよう
心身ともに多感な思春期は、日々ストレスを受けています。
ストレスによるニキビの悪化は大人ニキビに多いと言われていますが、思春期ニキビにも同じことが言えます。友人関係や異性関係、進学のことなど、うまくいかなくて悩んでしまうことが多いと思います。
またニキビがストレスになり、さらにニキビを作る悪循環もありえます。
ストレスは体の様々な場所に悪影響を与えます。
胃や腸の働きが悪くなり消化不良を起こしたり、眠りが浅くなったり、寝れなくなったりと、これらもニキビが悪化する原因になります。なるべくネガティブな考えをなくし、誰かに悩みを打ち明けるなどして前向きに楽しく生活するように心がけましょう。
また趣味やスポーツなどでストレスを発散することで、ニキビの改善に繋がるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
思春期のニキビは男の子から男性へ、女の子から女性へと体の成長過程に起こることが原因のため、ニキビを完全に消滅させることが難しいかもしれません。
しかし、紹介した方法で思春期ニキビを悪化させないようにすることで、治りも早く、跡に残りにくくなります。
思春期のニキビは大人になってできるニキビに比べ、原因が絞りやすいため比較的治りやすいと言われています。紹介した方法をまずは試してみましょう。
これらの方法でニキビに改善がみられない場合や、悪化してしまった場合は、皮膚科で治療することもおすすめです。
思春期のニキビは誰にでもできるものです。
あまり深く悩まずに正しいスキンケアと生活習慣で、ニキビのないきれいな素肌を手に入れましょう。
まとめ
思春期の悩ましいニキビを悪化させない為に必要な事
・正しい洗顔で肌を清潔に保とう
・自分にあった洗顔料を選ぼう
・正しいスキンケアで思春期ニキビを予防しよう
・生活習慣を見直してみよう
・できてしまったニキビには刺激を与えないようにしよう
・食生活に気をつけよう
・ストレスを解消しよう