ズッキーニの栄養が生活習慣病を予防する7つの理由

ズッキーニはきゅうりに似ていますがウリ科のかぼちゃの仲間の野菜で、きゅうりをずんぐり太らせたような形で緑色と黄色のものがあります。きゅうりと違い、花が咲いて3~7日ぐらいで未成熟の実を収穫して食べます。

南フランス料理の夏野菜のトマト煮込み「ラタトゥィユ」に必ず入っていて、油で炒めたものは見かけも触感もなすに良く似ていて淡泊でクセのない味をしています。日本に入ってきたのが1970年代以降でまだ歴史の浅い野菜なので、同じ夏野菜のトマトやきゅうりほどは定着していませんよね。

初夏から夏にかけてスーパーの店頭にも出回るので見たことがある方も多いと思いますが、どうやって調理したら良いかわからないし味もわからないし、と素通りしていませんか?

ズッキーニは生活習慣病を予防する効果の高い非常に優れた野菜です。生活習慣病を引き起こすのは、肥満、高血圧、高コレステロール血症、動脈硬化、糖尿病などで、これらは偏った不健康な食生活が主な原因となりますので、生活習慣病を予防するには日頃から食生活に気を付ける必要があります。

ズッキーニは非常に低カロリーな上、抗酸化用があるβカロチンやビタミンC、からだの機能を整える作用を持つミネラル類のカリウム、葉酸、ビタミンKやカルシウムなども豊富に含んでいます。これからズッキーニの栄養が生活習慣病を予防する7つの理由を紹介します。

 

ズッキーニの栄養が
生活習慣病を予防する7つの理由

 

その1 肥満予防に効果的

ズッキーニはかぼちゃの仲間ですが、かぼちゃが100グラムあたり94キロカロリーもあるのに対し、ズッキーニはその成分のほとんどが水分で100グラムあたり14キロカロリーと非常に低カロリーです。

なすと良く似た食感で淡泊な味なので、なすと同様に肉や野菜との相性もよく、トマト味で煮込んだラタトゥィユだけでなく、オリーブオイルで焼いて塩味で肉や魚料理の付け合せにしたり、なすと同じように炒めて味噌やしょうゆで和風に味付けしたりと気軽に日常のレシピに取り入れることができます。

かさがあって食べごたえがあるので食前に食べれば満腹感を得ることができます。

 

その2 便秘予防に効果的

ズッキーニは非常に食物繊維が豊富です。食物繊維は腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えて便の量を増やしてくれますので肥満の大敵の便秘に非常に効果的です。

ズッキーニは油で炒めるか、炒めて煮込んで調理しますが、ズッキーニの代表的な料理であるラタテゥィユにはオリーブオイルを使用します。

オリーブオイルが健康に良いことはよく知られていますが、オリーブオイルに含まれるオレイン酸は小腸の働きを活性化させるほか、便をやわらかくして大腸でのすべりを良くしてくれるので便の排出をがスムーズになります。

ズッキーニの食物繊維とオリーブオイルの組み合わせは便秘にかなり効果があります。

 

その3 動脈硬化予防に効果的

ズッキーニにはβカロチンが多く含まれています。βカロチンはにんじんなど緑黄色野菜に多く含まれている成分ですが強い抗酸化作用があります。

からだに取り込まれた酸素は活性酸素となりウィルスの侵入などを防ぐ働きをしていますが、活性酸素が増えすぎると悪玉コレステロールであるLDLコレステロールを酸化させてしまい動脈硬化を引き起こします。

ズッキーニに含まれるβカロチンは、体内で増えすぎた活性酸素や過酸化脂質を排出して細胞を活性化する作用がありますので動脈硬化を予防できます。

 

その4 高血圧予防に効果的

日本では50代以上の人の半数は高血圧と推定されていて高血圧は非常に身近な病気となっています。高血圧の主な原因は肥満と塩分の取り過ぎです。

塩分に含まれるナトリウムを取り過ぎるとそれを薄めようとして体内に水分を取り込んでしまい、血液の量が増えて血圧が上がります。

カリウムは腎臓でのナトリウムの排泄を促してくれますので、血圧を下げる効果があります。高血圧の状態が続くと血管に常に圧力がかかることで血管を傷つけてしまい、動脈硬化や心筋梗塞、脳疾患の原因となりますので日常生活でカリウムを意識して取ることは大切です。

 

その5 糖尿病予防に効果的

糖尿病患者は950万人と推定されていて、糖尿病予備軍の人も入れると5人に1人は糖尿病のリスクを背負っていることになります。

体内で活性酸素が増えると血中の血糖値をコントロールしているインスリンを分泌する膵臓の細胞を攻撃してしまいインスリンが十分に働けなくなります。血液中に糖分が漏れ出した高血糖の状態が続くと血管や臓器を傷つけてしまい、動脈硬化や合併症を招くことになります。

抗酸化作用の強いβカロチンを含むズッキーニは糖尿病予防にも効果が期待できます。また豊富な食物繊維は炭水化物の吸収を遅らせるので血糖値が急上昇するのを防ぎます。

 

その6 がん予防にも効果的

がんも生活習慣病の一つと考えられています。特に最近では大腸がんが欧米並みに増加傾向にあり、高脂肪で高カロリーな食事、食物繊維の不足などが原因と考えられています。

ズッキーニは食物繊維が豊富なので体内の余分な脂肪やコレステロールを排出してくれて腸内環境を正常に保ってくれます。また、活性酸素は正常な細胞やDNAを攻撃して傷つけてしまいがん細胞を増殖させてしまいます。

ズッキーニに含まれるβカロチンは抗酸化作用がある上、体内で必要な分だけビタミンAに変わり、ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保ち免疫力をアップさせてくれるのでがんの予防にも効果があります。

 

その7 白内障予防にも効果的

βカロチンは体内で必要な分だけビタミンAに変わりますので、レバーなどに含まれる動物性のビタミンAのように過剰摂取の心配はいりません。

このビタミンAは抗酸化作用を持ち、からだの酸化を防ぐ効果がありますが、目のビタミンと言われるように夜盲症や眼精疲労、ドライアイなど目の機能を正常に保つ事にも深い関わりがあります。

また、ビタミンCは老人性の白内障の発症リスクを抑えてくれることが最近の研究で明らかになっていますので、ビタミンAとビタミンCの両方を含むズッキーニは目にも大変効果的です。

 

いかかがでしたか。

これまでズッキーニの栄養が生活習慣病を予防する7つの理由を紹介してきました。ズッキーニの栄養が生活習慣病を予防することはおわかりになったと思います。

その上、ズッキーニに含まれる食物繊維やβカロチン、ビタミンC、カリウムは、ダイエットや便秘予防、くすみ、しみなどを予防する美白効果、にきびを防いで健康で弾力のある美肌を作る効果、、体内の余分な水分を排出してむくみを解消する効果もありますので、アンチエイジング、美容面でも非常に優秀な食材です。

また、貧血予防や胎児の先天性障害のリスクを下げる葉酸、骨の形成を助けるビタミンKやカルシウムも含んでいますので、妊婦や高齢の方にもお勧めです。

成長しすぎて太すぎるものは中がすかすかになっているので避けて、つやがあって重みがある新鮮なものを選び、低温に弱いので新聞紙やラップでくるんで冷蔵庫に保存して早めに食べるようにしましょう。

 

まとめ

ズッキーニの栄養が生活習慣病を予防する7つの理由

その1 肥満予防に効果的
その2 便秘予防に効果的
その3 動脈硬化予防に効果的
その4 高血圧予防に効果的
その5 糖尿病予防に効果的
その6 がん予防にも効果的
その7 白内障予防にも効果的


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