メロンというと高級な贈答用のメロンが頭に思い浮かぶためか、なぜかちょっと高級なフルーツのイメージがあります。ですが、最近は外国産のメロンなどが通年スーパーに置かれるようになって一年中安価なメロンを食べることができるようになりましたし、旬の頃には何種類ものメロンが数百円で店頭に並ぶようになります。
メロンは誰もが大好きなフルーツです。ただ、その殆どが水分なので、あまり栄養価が高くないようなイメージがあるのですが、メロンは意外にも嬉しい栄養を沢山含んでいるフルーツなのです。そしてその中でも特にビタミンC、カリウム、葉酸を豊富に含んでいるので、女性にぴったりのフルーツと言うことができます。
いつも生のまま食べているだけではもったいない、そんなメロンのおいしい食べ方をご紹介します。(記載の栄養価は、ハウス栽培のアールスメロンを基準にしています)
意外で嬉しいメロンの栄養とは☆
美味レシピ付きでご紹介!
冷凍メロン
大きめのメロンなら1個の1/6程度、中くらいから小ぶりのメロンなら1/4程度で、可食部100gです。メロン可食部100gには、成人女性の一日に必要な葉酸の摂取推奨量の約10%も摂取することができます。
葉酸は赤血球を作りだす働きに関わっているビタミンです。また、たんぱく質や細胞の新生に需要な役割を果たしており、胎児が発育する妊娠中や乳児を育てる授乳中には必要不可欠なビタミンです。
作り方:
ひと口大にカットしたメロンを、保存袋に入れて冷凍するだけです。竹串に刺しておけば、そのまま子供のおやつになりますし、冷凍したままスムージーなどにも使うことができます。
生ハムメロン
メロン可食部100gには、一日に必要とされるビタミンCの摂取推奨量の約25%が含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成に関わったり、メラニン色素の生成を防ぐなど、美肌には欠かせないビタミンです。
またビタミンCは強い抗酸化力で老化や生活習慣病の予防に役立ち、また免疫力を高めたり自らウイルスと闘うなどして身体を守ってくれます。ビタミンCはストレスや喫煙などで大量に消費されてしまいますので、積極的に摂取しましょう。
作り方:カットしたメロンに生ハムをのせるなどして、一緒に頂きます。
さっぱりメロンシャーベット
メロン可食部100gには、一日に必要とされるカリウムの摂取推奨量の約13%が含まれています。カリウムはナトリウムとバランスをとりながら、細胞の浸透圧を調整しています。現代人はナトリウム(塩分)の摂取が多いため、ナトリウムは積極的に摂取するようにしましょう。
作り方:
メロン1個分の果肉と、砂糖100g程度をミキサーにかけます。タッパー容器などに入れて冷凍し、途中で何度か取り出してフォークでシャカシャカとかき混ぜながら凍らせます。
メロンの器のフルーツポンチ
メロン可食部100gには、一日に必要とされるビタミンB6の摂取推奨量の約9%が含まれています。ビタミンB6は、たんぱく質の代謝に欠かせないビタミンで、脂質の代謝をスムーズにする働きもしています。
また、ビタミンB6は神経伝達物質の生成にも関わっており、不足すると不眠やうつ病などになることがあります。そしてビタミンB6はアレルギー症状を軽くしたり、皮膚や粘膜を健康にしたり、とても大切な働きをしています。
作り方:
メロンの上部をスパッと切り落とし、中身をくりぬきます。このとき、100均などでも手に入るフルーツのくり抜き器を使って丸い形にくり抜いてから、余分な部分をスプーンで取り除きましょう。出来たメロンの器に、くり抜いたメロンの果肉、フルーツミックス缶をシロップごと入れます。余分だったメロンの果肉は、冷凍しておいてスムージーなどに利用しましょう。
メロンアイスクリーム
メロン可食部100gには、一日に必要とされるナイアシンの摂取推奨量の約6%が含まれています。ナイアシンは皮膚を健康に保つのに欠かせないビタミンです。
作り方:
{材料:メロン1/2個 卵黄2個分 砂糖60g レモン汁大2 生クリーム50cc}①メロンをミキサーにかけます。
②卵黄に砂糖を加え、白っぽくもたりするまで泡だて器でかき混ぜます。そこに①のメロンとレモン汁を加えて混ぜます。
③生クリームを泡立て、②に加えて混ぜます。冷凍庫で凍らせます。
メロンのムース
メロン可食部100gには、一日に必要とされる銅の摂取推奨量の約6%が含まれています。銅は鉄と一緒にヘモグロビンを作りだすミネラルです。不足すると、貧血や骨の異常、発達障害を引き起こします。
作り方:
{材料:メロン可食部250g 粉ゼラチン10g 生クリーム200g 砂糖40g}①粉ゼラチンを大6の水でふやかしておきます。
②メロンをミキサーかけたあと、鍋に入れて火にかけます。軽く煮たったらゼラチンを加えて良く溶かします。鍋を冷やして粗熱をとっておきます。
③生クリームに砂糖を加えて、7部立てに泡立てます。②と混ぜます。
④器に流し入れて冷やします。
メロンの簡単ミニタルト
メロン可食部100gには、一日に必要とされるビタミンB1の摂取推奨量の約5%が含まれています。
ビタミンB1は、糖質の代謝を促すビタミンで、不足すると疲れやすくなったり筋肉痛を引き起こしやすくなったりします。また、脳神経系にも作用するビタミンのため、不足すると記憶力の低下やイライラなどの症状が現れます。
作り方:
{材料:カットメロン 市販のミニタルトカップ 卵1個 牛乳180cc 砂糖40g 小麦粉15g バニラエッセンス}①耐熱容器に卵を溶いて、砂糖を加えて混ぜます。そこに牛乳と小麦粉も混ぜます。
②①を600Wのレンジ場合、①を2分ほどレンジにかけた後に取り出してよく混ぜます。更に1~2分レンジにかけます。また取り出してかき混ぜたら、更に30秒ほどレンジにかけます。様子を見ながらトロトロになるまでレンジで加熱してください。
③粗熱の取れた②のカスタードクリームを、市販のタルトカップに詰め、そこにカットしたメロンをのせます。
いかがでしたでしょうか。メロンには女性に嬉しい栄養素がいっぱい含まれていることが分かりましたね。特に妊娠出産前後の女性にとってうれしい栄養がたっぷり詰まっているため、妊婦さんや出産後のお宅への手土産にはメロンが最適です。
そのまま食べるならば、お店で売られているメロンの多くに、食べごろになる日付が書かれていますので、その時期を目安に食べると良いでしょう。メロンの表皮を爪ではじくようにし、音を聴き分けて食べごろを判別する方法もおススメです。
また、最近はメロンの価格が手ごろになって、とても手に入りやすくなっています。ここに挙げたレシピは、どれも簡単にできるものばかりですので、たまにはそのままのメロン以外の味にも挑戦して、美味しいメロンをたっぷり堪能してみてください。
まとめ
意外で嬉しいメロンの栄養とは☆美味レシピ付きでご紹介!
・冷凍メロン
・生ハムメロン
・さっぱりメロンシャーベット
・メロンの器のフルーツポンチ
・メロンアイスクリーム
・メロンのムーズ
・メロンの簡単ミニタルト