最近はサプリメントもよく見かけるようになった亜鉛。亜鉛は体の中で酵素と結合することでたくさんの重要な役割をしてくれます。そのびっくりうれしい効果を紹介しますね。
亜鉛を取り入れて心も体も元気に!
嬉しい亜鉛の効果10個
美肌の素
亜鉛にはお肌にうれしい効果がたくさんあります。
亜鉛は細胞の分裂を活性化させる働きがあります。それがお肌の生まれ変わりをスムーズにしてくれます。また、ビタミンCと結びついてコラーゲンを作り出します。コラーゲンが肌にたっぷりあると、張りがあってしっとりとしたお肌になります。
そして、注目すべきは「メラニン代謝」。メラニンの代謝を助ける=シミを消してしまう効果がある、すごいミネラルです。
反対に亜鉛が不足していると、肌荒れやくすみにつながるので、注意が必要ですね。
美髪の素
髪の毛が成長するのに必要な栄養素は、たんぱく質・ビタミン、そして亜鉛です。この中での亜鉛の役割はたんぱく質「ケラチン」を生成すること。このケラチンは保湿力が高く、ケラチンがたっぷりの髪の毛はしっとりしっかりとした毛質になります。
また、亜鉛は美肌の素なので、亜鉛が足りていると頭皮が健康で毛根もしっかりとして、健康な髪の毛を育てるもとになります。亜鉛が不足していると髪が痩せて切れ毛になりやすく、頭皮が不健康だとン抜け毛や薄毛になりやすくなります。
美しい髪の毛はシャンプーやトリートメントなど外からのケアも大切ですが、髪の毛を作り出すのに必要な亜鉛も効果的に摂りたいですね。
免疫力アップ
人の体には免疫力があって、免疫力が正常に働いていると病気や菌に対抗できます。免疫力が落ちると、風邪をひきやすくなったり、怪我がなかなか治らなかったり、体調不良に陥りやすくなります。
免疫力を正常に機能させるカギは「酵素」。酵素は消化を助け、腸内環境を整えます。免疫機能の約8割は消化器官に存在しているので、酵素が十分に働いていると免疫力もアップするのです。
そして、亜鉛はその酵素を活性化させるという大切な役割をしています。亜鉛で免疫力をアップさせて風邪やインフルエンザを寄せ付けない体づくりをしたいですね。
活性酸素を消す
活性酸素は老化の原因といわれています。活性酸素が細胞膜の脂質を酸化させ、細胞が栄養と老廃物の出し入れをスムーズにできなくなるため老化します。これを「体のさび」と呼ぶことも。
亜鉛は活性酸素を取り除く酵素を活性化させ、抗酸化作用に大きな影響を与えます。抗酸化力は体を守るためにとても大切な力。体に錆をためないためにも、亜鉛を上手に摂りたいですね。
ホルモン分泌が活性化
亜鉛は「性のミネラル」とも呼ばれています。
男性の場合は、亜鉛が精子の形成に大切なミネラルで、亜鉛が不足すると精子が減少したり生殖能力が低下したりします。女性にとっても大変重要、卵巣には亜鉛がたくさん含まれていてホルモンの働きを高める役割をしています。亜鉛が不足すると生理痛がひどくなったり生理不順になりやすくなります。
細胞分裂を活発にする
亜鉛の効果で一番大切なのはこれ。
新しい細胞をつくり出す時には、細胞の設計図=遺伝子の情報をコピーし、それをもとにたんぱく質を合成するといった化学反応が行われています。これを行う酵素には亜鉛が必須ミネラルなのです。
細胞分裂を大量に行っている胎児に亜鉛は大変重要なもの。妊娠中は意識して亜鉛を摂ったほうがいいですね。もちろん、成長期の子供も細胞分裂が活発。亜鉛は必要不可欠ですね。亜鉛が不足すると身長体重が増えない成長障害に陥ります。
おいしいものをおいしく感じる
食べ物の味は舌で感じ取ります。舌には味蕾(みらい)という小さな器官が集まっていて、その細胞が新陳代謝を繰り返すことで味覚を正常に保っています。亜鉛は細胞の入れ替わりに大きな働きをするミネラルで、もちろん味蕾の新陳代謝にも大きくかかわっています。
亜鉛が不足すると、味蕾の新陳代謝がうまくいかず繊細な味を感じ取ることができません。濃い味や刺激のある味しか感じなくなってしまいます。おいしく食べ物を食べるために、亜鉛をしっかりと摂りましょう。
悪酔い防止
亜鉛はアルコールを分解する酵素も活性化させます。昔から二日酔いの朝にはシジミ汁を飲むとよいといいます。シジミは亜鉛をたくさん含む食材の一つ。先人の経験からくる知恵はすごいですね。
イライラ解消
感情のコントロールには神経細胞の伝達がスムーズに行われなくてはなりません。亜鉛はこの伝達をスムーズにさせるのに大切な役割を担っています。
イライラの原因はカルシウム不足とよくいわれます。確かにカルシウムもイライラ解消に効果ていですが、カルシウムを体内で運ぶのにも亜鉛が費用なのです。イライラがおさまらないときには亜鉛不足も疑ってみてください。
亜鉛を効率的に摂る
亜鉛が重要だということを見てきましたが、亜鉛を効率的に摂るにはどうしたらいいでしょう。実は普通の食生活では亜鉛は不足しているといわれています。食事を工夫して亜鉛を上手に摂りたいですね。
亜鉛は植物性食品より動物性食品に多く含まれています。特に動物性たんぱく質は亜鉛を含んでいるだけでなく食事中の亜鉛の吸収に働きかけます。魚介類にも多く含まれるので、他の食材とバランス良く組み合わせて食べたいですね。
できれば自然に食事から摂りたい栄養ですが、動物性タンパク質は摂りすぎると影響があったり、食べにくいものもあると思います。そんな場合にはサプリメントから摂るのもお勧めですよ。
亜鉛がとても大切なミネラルだということを見てきました。でも、摂りすぎは禁物です。胃腸障害を起こしたり、鉄や銅などほかのミネラルを欠乏させてしまったりして、高めるはずの免疫機能を逆に低下させてしまうことも。
亜鉛の一日の所要量は、成人男性で12mg、成人女性では9mgとされています。これだけの量を食事から摂るのは難しいといわれています。サプリメントから摂る場合は、マルチビタミンやミネラルのサプリメントで亜鉛が配合されているものを摂るのが理想です。必ずそのサプリメントの説明を確認してくださいね。
まとめ
亜鉛を取り入れて心も体も元気に!嬉しい亜鉛の効果10個
・美肌の素
・美髪の素
・免疫力アップ
・活性酸素を消す
・ホルモン分泌が活性化
・細胞分裂を活発にする
・おいしいものをおいしく感じる
・悪酔い防止
・イライラ解消
・亜鉛を効率的に摂る