最近、健康と美容のためにドライフルーツをおやつに取り入れている人が増えています。
ドライフルーツは果物の甘みが凝縮されていますので、ちょっと小腹が減った時や疲れた時のエネルギーチャージにも役立ちます。
フレッシュフルーツは80〜90%が水分で、健康維持に欠かせないビタミン類やミネラル類、食物繊維を豊富に含み、夏の火照った体を冷やす作用もあります。
ドライフルーツは水分が抜けるためビタミン類は少なくなりますが、抗酸化作用の高いポリフェノールや食物繊維、ミネラルと健康と美容に欠かせない栄養素が凝縮されていて、フレッシュフルーツとは反対で血行を促進して、体を温める作用があります。
ドライフルーツはフレッシュフルーツの水分を飛ばして作られているため、栄養素がぎゅっと凝縮されていますので、少ない量で効率的に栄養を摂取することができます。
それではドライフルーツに含まれる栄養素にはどのような効能があるのか、お伝えしていきましょう。
美味しいドライフルーツの効能が
健康に効く7つの理由☆
豊富な食物繊維で腸内環境を改善しよう
ドライフルーツのメリットは、皮ごとフルーツを食べられることにあります。
フルーツの皮には食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境を整えて便秘の改善に役立ちます。食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維があり、それぞれ働きが異なります。
イチジクなどのドライフルーツに多く含まれるペクチンは水溶性の食物繊維で、腸内細菌のバランスを整え、毒素を排出してくれます。
またほとんどのドライフルーツに含まれる不溶性の食物繊維は水分を吸収してふくらみ、便の量を増やすことによって排便をスムーズに促すという効能があります。
現代の日本人の食生活ではこれらの食物繊維が不足しがちになっていますので、ドライフルーツでしっかり食物繊維を摂取しましょう。
細胞の酸化を防いでアンチエイジングしよう
果物の皮には優れた栄養素が含まれていますが、フレッシュフルーツを食べるときは食感などを気にして皮を剥いてしまいます。
ドライフルーツは皮ごと食べることができるため、果物の栄養を丸ごと摂取することができるのです。
果物の皮には赤や黄色、紫などの様々な色があり、これらの色素には植物が紫外線や病気から自分を守るためのアントシアニンやフラボノイド、リスベラトロールなどのポリフェノールが多く含まれています。
このポリフェノールには強い抗酸化作用があり、活性酸素が細胞を酸化させて老化させるのを防ぐ効能があります。
他にもドライフルーツには高い抗酸化作用のあるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEも多く含みますので、アンチエイジング効果がさらに高まります。
多くの女性が悩む貧血を予防しよう
ドライフルーツには豊富なミネラルが含まれますが、中でも女性に嬉しい成分が鉄分です。
5人に1人の女性が、鉄分が不足することで引き起こされる鉄欠乏性貧血であると言われています。
女性は毎月の生理に加え、極端な食事制限によるダイエットや偏食などが原因で鉄が不足し、疲れやすい、食欲不振、頭痛、めまい、動悸などの貧血の症状が現れます。
鉄欠乏性貧血はしっかりと鉄分を補給することで改善されますが、鉄分が多く含まれるレバーなどは苦手であまり食べないという人も多いと思います。
そこでおすすめなのがドライフルーツです。
ドライフルーツの中でもプルーンやマンゴーには多くの鉄分が含まれていて、さらにプルーンには造血作用のあるビタミンB群も含まれています。
貧血予防のためにもドライフルーツを取り入れていきましょう。
次の日に疲れを残さないようにしよう
果物にある酸味の元はクエン酸やリンゴ酸などの有機酸で、正式にはアルファヒドロキシ酸と言い、ドライフルーツにも多く含まれています。
一般的にはフルーツ酸と呼ばれ、疲労回復や食欲増進、便秘の解消など様々な効能があり、特に疲労回復に効果を発揮すると言われています。激しい運動やストレス、不規則な生活によって細胞が酸欠になると、疲労物質である乳酸が発生します。
このフルーツ酸は疲労物質である乳酸の分解を促進し、効率良くエネルギーを生み出すため、疲労の蓄積を抑制し、疲労の回復を早める効能があります。
またドライフルーツに含まれる果糖は体への吸収が早いため、疲労回復に役立ちます。
スポーツ後や仕事の疲れがたまっている時には、おやつにドライフルーツを食べるようにしてみてはいかがでしょう。
またこのフルーツ酸には肝機能を高める効果がありますので、二日酔いにも効果を発揮します。特にアプリコットのドライフルーツにはクエン酸やリンゴ酸が多く含まれますので、次の日に疲れを残したくない時におすすめです。
体の中から冷え性を予防しよう
冷えは万病の元と言われるように、肩こりや頭痛、腰痛、生理痛、便秘など様々な症状を引き起こす原因となります。
冷え性の主な原因は血行が悪いことと言われていますので、体の中からの刺激で血管を拡張させ、血流を改善することが必要です。そのためにはビタミンB群のひとつであるナイアシンを多く含む、ドライフルーツがおすすめです。
ナイアシンには神経系と循環器系を安定させる効能があり、体の緊張がほぐれるため血管が拡張し、血流がよくなります。
アンズやレーズン、クランベリーなどのドライフルーツには、このナイアシンが特に豊富に含まれます。
ナイアシンは他のビタミンB群を一緒に摂取することで、その効果が高まりますので、ビタミンB群が豊富に含まれるアーモンドを一緒に食べることがおすすめです。
慢性的な冷え性に悩んでいる人は、これらのドライフルーツを取り入れてみてはいかがでしょう。
余分な水分を排出して、むくみを予防しよう
呑み過ぎた次の日の朝、顔やまぶたが腫れぼったくなったり、夕方足がむくんでブーツがきつくなるなど、このような経験は誰にでもあると思います。むくみの原因は様々ですが、主なものとして水分や塩分の摂りすぎが挙げられますので、予防・解消のためには食生活を見直すことが必要になります。
しかし仕事が忙しくてすぐに食生活を改善することが難しい場合もあるでしょう。そんな時にはおやつにドライフルーツを取り入れてみてはいかがでしょう。むくみの解消にはカリウムが有効です。
フレッシュフルーツに比べ、ドライフルーツはカリウムの含有量が非常に多くなっています。
カリウムは血液中に含まれる塩分を尿と一緒に排泄する作用があるため、塩分の摂りすぎによるむくみの解消に役立ちます。またカリウムが不足すると、体のあらゆる器官の働きが鈍くなるため便秘になりやすくなったり、疲れやすくなります。
現代の日本人の食事はカリウムが不足しがちと言われています。
上手にドライフルーツを取り入れて、しっかりとカリウムを摂取しましょう。
免疫力をアップで、病気になりにくい体を作ろう
ウイルスなどは体の免疫力が下がった時に侵入しやすく、風邪などを引きやすくなります。
免疫力を高めるためには十分な睡眠とストレスをためない生活が重要ですが、ドライフルーツに含まれる栄養素を摂取することで補うこともできます。ドライフルーツには免疫力を高めるビタミンA、ビタミンCが豊富に含まれています。特にビタミンAは粘膜分泌を高め、風邪の感染症予防に有効です。
またフレッシュフルーツと比べ、少ないと思われがちのビタミンCもリンゴやキウイ、マンゴーのドライフルーツには豊富に含まれます。
またドライフルーツには免疫力アップには欠かせないミネラルも豊富に含まれていますので、風邪の予防にはおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
このようにドライフルーツはただ乾燥させただけではなく、健康に良い効能が凝縮されています。
特に現代人に不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれていますので、積極的に食べたい食品です。甘みが強く、歯ごたえもあるため、小腹が減った時に食べると空腹が満たされ、ダイエット効果も期待できます。
長期保存が可能で、皮をむく手間や持ち運びにも便利ですので、ダイエット中のおやつ用にカバンに入れておきましょう。
ほとんどのドライフルーツには今回紹介した効能が期待できますが、種類によっては含まれていない栄養素もあります。またこれ以外にも嬉しい健康効果が期待できるものもありますので、自分の好みに合わせて、ドライフルーツを選んでみてはいかがでしょう。
まとめ
美味しいドライフルーツの効能が健康に効く7つの理由☆
・豊富な食物繊維で腸内環境を改善しよう
・細胞の酸化を防いでアンチエイジング
・多くの女性が悩む貧血を予防する
・次の日に疲れを残さないようにする
・体の中から冷え性を予防する
・余分な水分を排出して、むくみを予防する
・免疫力をアップで、病気になりにくい体を作る