体の表すSOS!?低栄養を見つける為の7つの指標

体の表すSOS!?低栄養を見つける為の7つの指標

低栄養とは健康な体を維持し、活動するのに必要な栄養素が足りない状態のことをいいます。

現在の飽食時代に低栄養と言われてもピンと来ない人も多いと思いますが、低栄養は年齢や性別、疾患の有無に限らず誰にでも起こる可能性があります。特に高齢者はうまく食べることができなくなったり、消化機能が低下することで必要な栄養や水分がとれなくなることが少なくありません。

低栄養の状態が続いてしまうと免疫力の低下による感染症、体力の低下により疾病の悪化、介護の必要などのリスクが高まります。食欲不振や偏食、ダイエットによる極端な食事制限などが続くことで、自分でも気付かないうちに低栄養状態になることもあります。

低栄養になると、体が様々なSOSを発信してきます。

それでは重篤な病気になる前に、早めに低栄養を見つけるための指標をお伝えしていきましょう。

 

体の表すSOS!?
低栄養を見つける為の7つの指標

 

食欲がなく、痩せてきていませんか

体重の減少は低栄養を発見するために最も重要な指標です。定期的に体重を計る習慣をつけることが大切です。

食欲がなく、体重が減少している場合は、適切な栄養補給が必要になりますが、それでも改善が見られない時は高リスクの低栄養と考えられます。一度に沢山食べられない場合は、食事の回数を増やす、市販の栄養補助食品を使うなどの工夫をすることが必要です。

また少量でエネルギーの高い食品を取り入れることも有効です。体重の減少は他の病気の可能性もありますので、まずは医師に相談してみましょう。

 

皮膚の炎症や傷が治りにくいことはありませんか

低栄養の状態になると免疫力が低下するため、皮膚がもろくなり傷が治りにくくなることがあります。

特に高齢者の場合は低栄養によって動きが鈍くなり、同じ体勢を取り続けることで血流が滞り皮膚が炎症を起こすこともあります。

ダイエットで炭水化物を含む糖質を極端に減らす人もいますが、糖質を取らないと体内のたんぱく質を分解し糖を合成します。皮膚はたんぱく質を多く含むため、不足すると皮膚の修正が遅れ、傷が治りにくくなってしまいます。

低栄養になってしまった時はバランス良く栄養を摂取することが大切ですが、皮膚の炎症や傷が治りにくい場合は、皮膚や粘膜を健康にするビタミンB群や、細胞の再生を助ける働きのある亜鉛を含んだ食品を積極的に摂取すると良いでしょう。

 

元気がなく、ボーっとすることはありませんか

低栄養になると脳に必要な栄養が供給されないため、頭がボーッとする、憂鬱感が高まる、やる気が起きないなど不定愁訴につながってしまいます。脳は神経伝達物質によって、心の情報が伝わっていきます。

この神経伝達物質の主要成分は肉や魚といった動物性たんぱく質にビタミン・ミネラルが組み合わされて作られていますので、これらが不足すると気分の落ち込みや不眠などが現れ、さらに不足するとうつ病を引き起こす可能性があります。

しっかりと栄養を摂取し、低栄養を改善することも大切ですが、神経伝達物質を作り出すために日光を浴びたり、適度運動を心がけることも必要です。

 

脱毛や毛髪の脱色は増えていませんか

毛髪は成長期、退行期、休止期を周期的に繰り返して生え変わりますが、この毛周期に乱れがあると毛が抜けたり、健康な髪が生えてこなくなってしまいます。

たんぱく質やカロリー、ミネラル、ビタミンなどが欠乏し低栄養の状態が続いてしまうと、休止期の毛髪が増えることによって毛髪が薄くなってしまいます。

特に毛髪の健康を保つためのビタミンB群のひとつであるビオチンが不足すると、糖質の吸収がうまくいかず、体がエネルギー不足になり毛髪のトラブルが現れます。

脱毛はエネルギー不足の他にも長期に亜鉛を含まない食事を続けたり、たんぱく質不足によっても起こりますので、やはり栄養バランスの良い食事が必要です。

 

むくんでいませんか

低栄養によって全身の栄養状態が良くない時には、血管の中に水分を保つ働きのあるアルブミンというたんぱく質がすくなくなっています。

すると動脈では水分が血管の外に出やすくなり、静脈では血管の中に水分が戻りにくい状態になります。静脈やリンパ管でこれらの水分をうまく排出できなくなると、組織液の量が多くなり、むくみとして現れてしまいます。

カロリーは十分摂取していても、たんぱく質が極端に不足すると体に水分が溜まりやすくなり、むくみが現れますので、十分なカロリーと共に良質なたんぱく質をしっかり摂取するように心がけましょう。

 

皮膚が乾燥して、弾力がなくなっていませんか

低栄養による皮脂の分泌や発汗量の低下は、皮膚の表面の水分や脂分が失われ乾燥し、弾力がなくなってきます。

この状態が続くと皮膚が薄くなり、シワや色素沈着、亀裂などが起こりやすくなってしまいます。腕の皮膚の緊張や腿の乾燥、手足の皮膚の薄さが気になる場合は、低栄養の可能性があります。

また低栄養になると皮膚だけではなく、口の中の粘膜や爪にも異常が出ることがあります。

しっかり食事をしているつもりでも、たんぱく質やビタミン、ミネラルの不足が考えられますので、食生活を見直し、バランスの良い食事を心がけましょう。

 

下痢や便秘が続くことはありませんか

食事の量が少なくなると便になる元がなくなり、腸内細菌の数が減るため、腸内細菌の死骸も少なくなってきます。

便は食べ物のカスや腸内細菌の死骸などが主なものですので、食事の量が少なくなることで便秘になってしまいます。またこの状態でできた便は排出するための材料がないので、腸内で異常発酵し、下痢になっていきます。

これを繰り返すことで腸内環境がどんどん悪くなり、腸から栄養をしっかり吸収することができなくなるため、さらに低栄養を悪化させてしまいます。

低栄養が改善するためにはしっかりと栄養を吸収しやすくする腸内環境を作ることが必要です。そのためには腸を刺激し、便を排泄しやすくする食物繊維をしっかりと摂取し、腸内環境を整えるようにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

低栄養にはこれらのような指標が現れ、長期間にわたってカロリーが不足すると肝不全や心不全、呼吸器不全などを発症することがあります。

低栄養は摂取するカロリー量を徐々に増やしていくことで治療はできますが、子供や高齢者は治療後も長期にわたって影響が残ることもありますので、注意が必要になります。

深刻な低栄養にならないためには、栄養バランスの良い食事をしっかり食べることが一番大切です。

しかし食欲がない時や口腔や体に傷みがある、吐き気をもよおす時などは、無理をして食べる必要はありません。ゼリータイプの栄養調整食品や流動性のある食品サプリメントなどを使用し、栄養のバランスをとっていきましょう。

予防と共に大切なのが早期発見です。

日頃から体重管理を行い、原因が思いつかない体重の減少があった時には、病院で相談して下さい。

疾患などで低栄養のリスクが高い時には、定期的な血液検査を受けるようにしましょう。

 

まとめ

体の表すSOS!?低栄養を見つける為の7つの指標

・食欲がなく、痩せてきていませんか
・皮膚の炎症や傷が治りにくいことはありませんか
・元気がなく、ボーッとすることはありませんか
・脱毛や毛髪の脱色はありませんか
・むくんでいませんか
・皮膚が乾燥して、弾力がなくなっていませんか
・下痢や便秘が続くことはありませんか


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