白子の旬は冬。鍋物の美味しい時期になると、タラと共にスーパーの鮮魚コーナーに並ぶようになります。白子好きの方には、待ちに待った季節の到来です。
一方で白子は苦手な人も多い食材のひとつですが、実は栄養たっぷりの素晴らしい食材だということをご存知でしょうか。
白子に特に多く含まれる栄養素のひとつにビタミンB12があります。
ビタミンB12は、悪性貧血を防ぐ造血作用や、核酸の生成、脂肪の代謝などに関わるビタミンで、ひと口大の白子を4個程度食べただけで、一日に必要とされる推奨量の65%程を摂取することができます。その他、各種ビタミンも豊富に含まれています。
また、タンパク質が豊富で脂質は少なく、その脂質に関しても、多価不飽和脂肪酸であるEPAやDHAといった優れた必須脂肪酸が含まれています。
色々なレシピを参考に、白子の栄養で元気な身体を作りましょう。
白子の栄養たっぷりで疲労回復!
簡単7つのメニュー
下ごしらえのコツを知って、白子のポン酢かけ
白子の下ごしらえの際のちょっとしたコツを知っておくと、白子の風味を大切にしたお料理作りの際に役に立ちます。
材料:白子適量 塩少々 ポン酢
作り方:薄めの塩水をつくります。その中に白子を入れて、手で筋をちぎって、ひと口大に分けます。包丁で切るとベチョッと潰れて汚くなってしまいがちな白子ですが、こうすることで綺麗な状態で切り分けることができます。
お湯を沸かして塩をひとつまみ入れ、沸騰させます。そこに白子を入れて2分程度茹で、ざるに上げます。
器に盛ったら、ポン酢をかけて完成です。
温かいまま頂いてもいいですし、冷やしても美味しく頂けます。
白子のムニエル
材料:白子1パック 塩少々 にんにく一かけ 小麦粉適量 ハーブソルト適量 オリーブオイル適量
作り方:白子を薄めの塩水の中でひと口大にちぎります。
ザルにあげたら、そこに熱湯をまわしかけます。
キッチンペーパーで水分をとり、白子にハーブソルトをまぶし、小麦粉もまぶします。
フライパンにオリーブオイルを入れ、つぶしたにんにくを入れて熱します。にんにくに色が付いて香りが出てきたら、白子を入れ、両面に焼き色がついてカリッとするまで焼きます。
器に盛り、お好みでレモンをかけて頂きます。
白子の和風ソテー
材料:白子1パック 塩少々 バター大1~2 めんつゆ大1 小麦粉適量 あさつきを刻んだもの適量
作り方:白子を薄めの塩水の中でひと口大にちぎります。
キッチンペーパーで水分をとってから、小麦粉をまぶします。
フライパンにバターを入れて溶かし、そこに白子を入れて焼きます。両面に焼き色がつくまで焼いたら、そこにめんつゆを入れてからめます。
器に盛り付けて、あさつきを刻んだものを散らして頂きます。あさつきはたっぷりめがおすすめです。
白子のフライ
材料:白子お好みの量で 塩少々 こしょう少々 小麦粉適量 パン粉適量 卵1個 レモン適量
作り方:白子を薄めの塩水の中でひと口大にちぎります。
キッチンペーパーで水分をしっかりととり、塩コショウをします。
白子に小麦粉をまぶしたら、卵液にくぐらせ、パン粉をつけてフライの準備をします。丸くコロコロした形にして作ると、揚げやすく食べやすいです。
油で揚げてフライにしたら出来上がりです。
お好みでレモン汁をかけて頂きます。
白子パスタ
材料:(2人分)白子150g 玉ねぎ1個 豆乳300cc コンソメキューブ1個 小麦粉大3 にんにく1かけ オリーブオイル大3 スパゲティ200g
作り方:フライパンにオリーブオイルとにんにくをつぶしたものを入れて、温める。にんにくにうっすら色がついて香りが立ってきたら、にんにくを取り出します。そこに薄切りにした玉ねぎを加えて炒めます。
白子を水で洗ってザルにあげたら、細かく刻んでおきます。
玉ねぎがしんなりしたら、小麦粉を振り入れて炒め、豆乳とコンソメキューブ、刻んだ白子を加え、焦がさないようによく混ぜながら加熱します。
鍋にお湯を沸かして、スパゲティを茹でます。
白子のパスタソースを塩コショウで調整したら、茹であがったスパゲティに絡めて出来上がりです。
白子とタラでアクアパッツァ
材料:(2人前)生タラの切り身2~4切れ 白子1パック あさり200g程 ミニトマト6個ほど しめじ1パック にんにく1かけ 塩小1 オリーブオイル大1 白ワインまたはお酒少々
作り方:あさりは砂抜きをして、白子はひと口大にちぎっておきます。
フライパンにオリーブオイルとにんにくの薄切りを入れて加熱します。香りが出てきたらタラの切り身を入れて、両面に焼き色を付けます。そこにミニトマトとしめじ、あさり、白子を加え、塩を振ったら白ワインと水少々を入れて、蓋をして10分ほど蒸し焼きにしたら出来上がりです。
白子のお味噌汁
材料:白子お好みの量 酒大1 あさつきの刻んだもの 水 だしの素 みそ適量
作り方:白子は塩水の中で、手でひと口大にちぎっておきます。
鍋に白子が浸かる程度のお湯を沸かして酒を入れ、沸騰したら白子を入れ、火が通ったらザルにあげておきます。
好みのだしで具のないお味噌汁を作ります。
お椀に白子を入れ、そこにあつあつのお味噌汁を注ぎます。そこに刻んだあさつきをのせて、出来上がりです。
白子はぐつぐつ煮込まずに、先に湯がいて臭みをとっておくだけにするのが、ポイントです。
このように白子はちょっとした下ごしらえのコツを知っておくだけで、プリッとして臭みのない美味しい状態で頂くことができます。
和風にさっぱりと頂くことが多い白子ですので、ポン酢がけ以外の食べ方では食べたことが無いという方もいらっしゃったのではないかと思いますが、トロッとした食感の割に脂質の少ない白子は、フライやソテーといった油を使ったお料理にも意外と合うものです。
ぜひ一度試してみて下さい。今まで知らなかった美味しさに出会えます。
まとめ
白子の栄養たっぷりで疲労回復!簡単7つのメニュー
・下ごしらえのコツを知って、白子のポン酢かけ
・白子のムニエル
・白子の和風ソテー
・白子のフライ
・白子パスタ
・白子とタラでアクアパッツァ
・白子のお味噌汁