獅子の頭に形が似ていることから名前がついたししとうは唐辛子の仲間ですが、性質はどちらかというとピーマンに近いものがあり、普通はあまり辛くない品種ですが、稀にすごく辛いものも含まれていることがあります。
これは育つ環境によって、乾燥や強いストレスの中で育つことによって辛くなるのです。最近ではハウス栽培なども進み、一年中食べられますが、栄養価が最も高く最も美味しい時期は太陽をいっぱい浴びた露地物の初夏から夏にかけてになります。
ししとうは天ぷらや焼鳥の彩りのイメージが強く、メインの食材としてあまり使われることがありませんが、豊富に栄養素が含まれており、疲労回復や動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防などに効果があるとされていて、特に女性に嬉しい効能は美肌効果ですよね。
なかなかメインで使われることのないししとうは、どのように調理して食べたら良いか考えてしまう人もいるかもしれません。そこで今日は美肌に効果のあるししとうの栄養素を、効果的に摂取することのできるレシピを紹介します。ではご覧ください。
ししとうの栄養は女性の美に最適☆
美肌を作るレシピ集
ししとうと大葉の味噌巻き天ぷらで美肌を作ろう
ししとうには美肌効果があるビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCは熱に弱いと言われていますが、ししとうは組織が強いため加熱してもビタミンCが壊れにくい野菜です。
油との相性もよいため、天ぷらの彩りや味のアクセントとして良く用いられますが、ししとうをメインにした天ぷらで美肌を作りましょう。
美肌の栄養素であるビタミンCを多く含んだししとうに合わせるのは、独特の風味のある大葉です。大葉には抗酸化物質が多く含まれるため、ししとうの美肌効果をアップさせてくれます。
ししとうを半分に切って種を取り除き、味噌を塗っておきます。洗って水気を摂った大葉で巻き、楊枝などで止めて天ぷらにしていきます。
ししとう独特のほろ苦さと大葉の爽やかな香り、味噌の風味が楽しめる天ぷらで、体の中から美肌を作っていきましょう。
ししとうのゴマ和えでアンチエイジングしよう
ししとうには高いアンチエイジング効果のある栄養素が多く含まれています。
体内で必要に応じてビタミンAに変換させるβ−カロチン、ビタミンEが豊富に含まれているため、細胞の酸化を防ぎ、老化を防いでくれます。
ししとうのアンチエイジング効果を高めるために、ゴマリグナンという抗酸化物質を含むゴマを加えて若々しい肌を保ちましょう。ヘタをとったししとうをゴマ油で炒め、醤油・みりん・酒を入れて味が馴染むまで炒めます。
味が馴染んだら火を止め、すりゴマを合えて出来上がりです。アンチエイジング効果のあるビタミンEとβ−カロチンは脂溶性のビタミンですので、油と一緒に摂取すると吸収率が高まる栄養素です。
色・香り・栄養素を低下させることがないように、手早く調理するようにしましょう。
ししとうのチーズ焼きで美髪を作ろう
ししとうに多く含まれるβ−カロチンは、体内に取り込まれるとビタミンAに変換されます。
ビタミンAは美肌に欠かせない栄養素で、皮膚の粘膜形成を助け、肌の角質化を防ぎます。肌荒れや乾燥を防止し、きめ細かい肌を作るのに役立つだけではなく、髪の健康を保つためにも必要な栄養素です。
そのため美しい髪を作るためにも、ししとうは有効な食材と言えます。さらに髪の育成に欠かせないカルシウムを含んだチーズを加えて、美髪を作っていきましょう。
耐熱皿に洗ってヘタをとったししとうを並べ、ハーブソルト、ブラックペッパー、お好みのサパイスを振りかけ、その上にとろけるチーズを乗せます。ふんわりとラップをかけて、電子レンジで3〜5分ほど温め、チースがとろけたら出来上がりです。
カルシウムが不足すると脳の神経細胞の働きが悪くなり、髪の生成がスムーズに行われなくなるため脱毛の原因になります。ししとうとチーズで健康的な美しい髪を目指しましょう。
ししとうとじゃこの炒めものでビタミンCを効率良く摂取しよう
ししとうに含まれるビタミンCは、美肌のためには欠かせない栄養素です。
コラーゲンの生成を助ける、強い抗酸化作用によって紫外線やストレスなど保湿を妨げるものを排除する、肌荒れ予防、ニキビの炎症を抑えるなどに役立ちます。
このようにビタミンCには多くの美肌効果が期待できますが、ビタミンCを効率良く吸収させるためにはカルシウムが欠かせないことはあまり知られていません。
ビタミンCとカルシウムは4:1の割合で摂取することが好ましいと言われています。
ビタミンCだけを摂取してしまうと、吸収させるために体内のカルシウムが溶け出してしまい、体内のカルシウムが不足してしまいます。
カルシウムが不足してしまうと骨粗鬆症の原因になりますので、ビタミンCを摂取する際にはしっかりとカルシウムを摂取しましょう。
ししとうに含まれるビタミンCを効率良く吸収させるためには、じゃこと一緒に炒め煮にして食べましょう。フライパンでじゃこをから煎りし、洗ってへたをとったししとうを入れ、なじんだら水を少し加えます。
沸騰したら醤油・みりん・砂糖を加え、水分がなくなるまで炒めたら出来上がりです。ししとうに含まれるビタミンCは比較的壊れにくいですが、栄養素が失われないように手早く調理するように心がけましょう。
ししとうと糸こんにゃくのピリ辛炒めで新陳代謝をアップさせよう
ししとうにはあまり辛味がありませんが、辛い唐辛子の一種ですのでカプサイシンが含まれています。
カプサイシンは神経を刺激し、興奮作用を引き起こすため運動したときのようなエネルギーを消費します。
そのため脂肪燃焼効果や血行を促進し新陳代謝をアップさせる効果が期待できます。代謝が悪いと古い角質が溜まってしまい、くすみやシミの原因になりますので、ししとうを食べて代謝をアップさせましょう。
さらにローカロリーの糸こんにゃくを加えて、ダイエットにも効果的なお惣菜を作りましょう。熱湯で湯がいた糸こんにゃくを食べやすい長さに切っておきます。
油をひいたフライパンに湯がいた糸こんにゃく、ヘタをとったししとうを加え炒めます。油が全体に馴染んだら輪切りにした唐辛子と出汁を加え、煮立ったら醤油・酒・みりん・砂糖を加え、弱火で煮汁がなくなるまで煮込みます。
煮汁がなくなったら火を止め、冷ましたら出来上がりです。一度冷ますことで味が染み、美味しく食べられます。
ジャガイモとししとうのカレー煮込みでむくみを解消しよう
ししとうには豊富なビタミン類だけではなく、美肌に欠かせないミネラルも豊富に含まれています。
特にカリウムを多く含み、体内の余分な塩分や水分を尿と一緒に排出する作用があるため、むくみの解消に効果的です。またししとうには血行を促進するビタミンEも多く含むため、むくみの予防にもなります。
ししとうにカリウムを多く含んだジャガイモを加えたカレー風味の煮込み料理で、さらにむくみを解消していきましょう。レンジで加熱したジャガイモとししとうを油で炒め、コンソメスープ、カレー粉、オイスターソースで煮込みます。
むくみがあると血行が悪くなり、肌に必要な栄養素が行き渡らなくなってしまいます。ししとうとジャガイモのカレー煮込みでしっかりカリウムを摂取し、むくみを解消・予防して美肌を作っていきましょう。
ししとうと長芋と鶏肉の揚げ浸しで免疫力をアップさせよう
免疫力というと風邪をひきにくくするイメージを持っている人が多いと思いますが、美肌になるためにも免疫力を高めることが大切です。
肌にも菌やウイルスを毛穴から侵入させないようにブロックする免疫機能がありますが、生活環境などの影響で膚本来が持っている免疫機能が低下してしまうことがあります。
それにより外敵が毛穴から侵入しやすくなり、これが肌トラブルの原因になってしまいます。ししとうには免疫力を高める栄養素が豊富に含まれています。
体内でビタミンAに変化し粘膜の免疫力を高めるβカロチン、白血球の働きを強化するビタミンC、強い抗酸化作用を持つビタミンEを豊富に含んでいるため、しっかり食べることで美肌を保つことができます。
さらに細胞の材料となるタンパク質を多く含んだ鶏肉と、タンパク質の分解を助けるムチンを多く含む山芋を合わせて美肌を作りましょう。
ヘタをとったししとう、皮をむいて食べやすい大きさに切った山芋、一口大に切って片栗粉をまぶした鶏肉を油で揚げます。出汁に薄口醤油・みりんなどを入れ味を整え、揚げたししとう・山芋・鶏肉を加え味が染みるまで軽く煮ます。
ししとう・山芋・鶏肉は美肌を作るためには必要な栄養素です。しっかり食べて美肌を作りましょう。
いかがでしょう、ししとうは油やお肉を使った料理と大変相性がよく、栄養の吸収もよくなります。ただし長時間煮込んだり、揚げすぎたるなど火を入れすぎると食感や色が悪くなり、栄養も低下してしまうため、火を入れすぎないことがコツです。
また紹介したレシピでは種を取り除かずに使用していますが、種は人によって好き嫌いがありますよね。種の部分には唐辛子独特のからみがありますので、苦手な人は取り除いて使いましょう。
美味しいししとうは緑が濃く、細くて小さめのものが良質です。ツヤがあって香りが高いものを選ぶようにしましょう。
とれたてで新鮮なものはナまでも食べることができますので、刻んでサラダのトッピングにしても美味しく食べられます。紹介したレシピ以外にも美肌効果のあるレシピはたくさんありますので、工夫してできるだけ毎日食べるようにしてみましょう。
まとめ
ししとうの栄養は女性の美に最適☆美肌を作るレシピ
・ししとうと大葉の味噌巻き天ぷらで美肌を作ろう
・ししとうのゴマ和えでアンチエイジングしよう
・ししとうのチーズ焼きで美髪を作ろう
・ししとうとじゃこの炒めものでビタミンCを効率良く摂取しよう
・ししとうと糸こんにゃくのピリ辛炒めで新陳代謝をアップさせよう
・ジャガイモとししとうのカレー煮込みでむくみを解消しよう
・ししとうと長芋と鶏肉の揚げ浸しで免疫力をアップさせよう