レモングラスの見た目は普通の草のようですが、葉も茎も強いレモンの香りがあり、ハーブ特有のクセのある味のなかにレモンのような爽やかな香りと味があります。
この香りはレモン特有の香りであるシトラールが含まれているからです。
アジアでは古くから感染症や熱病に効く薬草として用いられてきました。その使用法はハーブティーや水蒸気蒸留法出得られる精油、タイのトムヤムクンをはじめ、インド料理や東南アジア料理でもカレーやスープなどの料理にも多く使われています。
レモングラスの効能にはその特有の香り成分によるリフレッシュ効果やデオドラント効果など様々で、料理やお茶に使用することでもその効能を期待することができます。
レモングラスの効能は合わせる食材によって、その効果をさらに高めることができます。
それではレモングラスの嬉しい効能をお茶や料理で楽しむレシピを紹介していきましょう。
レモングラスの嬉しい効能!
お茶や料理で楽しむレシピ7選
レモングラスミントティーでリフレッシュしよう
レモングラスのレモンに似た爽やかな香りには気分をリフレッシュさせ、エネルギーをチャージしてくれる効能があります。
気分をすっきりとさせ、集中力を高めてくれる作用もあるため、仕事中や勉強中の水分補給や気分転換におすすめです。心身ともにさらにリフレッシュしたい時には、鎮静効果のあるミントを加えたレモングラスミントティーで精神的緊張を和らげましょう。
ティーポットに刻んだレモングラスの葉とミントの葉を入れ、熱湯を注ぐときれいな黄色のすっきりしたお茶になります。好みで砂糖やハチミツを加えても美味しく飲むことができます。
フレッシュのレモングラスとミントの方が効能は高いですが、ドライハーブを使っても同じような効果は期待できます。
レモングラスにはリフレッシュするとともに、適度に落ち着きをもたらす効能もあり、ミントには乗り物酔いや吐き気の予防にもなりますので、レモングラスミントティーはドライブの時にもおすすめです。
ジンジャーレモングラスティーで風邪の予防をしよう
レモングラスの効能には抗菌・殺菌作用があり、発熱や頭痛などの風邪の諸症状に効果的と言われています。
風邪の予防や風邪薬を飲みたくない時には、レモングラスティーがおすすめです。さらに体を温める効果のあるショウガを加え、体の中から風邪を撃退しましょう。
ティーポットにレモングラスの葉を入れ、好みの濃さになったらショウガ汁とお好みで砂糖やハチミツを入れます。ショウガ汁の変わりに、ジンジャーパウダーでも代用できます。
フレッシュのレモングラスがある場合は刻んでティーポットに入れるのが普通の作り方で、薬効も出やすくなりますが、旬の時期以外には乾燥レモングラスを使っても美味しく入れることができます。
レモングラスとフェンネルのハーブティーで胃腸を整えよう
脂っこい食事の後には口のなかをすっきりさせ、消化を助ける効能のあるハーブティーがおすすめです。
レモングラスの効能には胃腸を整える作用もあります。胸やけや胃もたれの時にレモングラスティーを飲むことで胃の働きを助け、消化を促進します。
また脂肪の分解を促す作用もあるため、食後に飲むことで胃を落ち着かせてくれる作用も期待できます。
さらにレモングラスの効能をアップさせるために、お腹に優しいフェンネルを加えてみましょう。
フェンネルは消化を促進させ、胃腸が弱った時のデトックスにも効果が期待できます。フェンネルの強いスパイスの香りが苦手な人でも、レモングラスを加えることで、爽やかで飲みやすいハーブティーになります。
ティーポットにデモングラスをティースプーン1杯、フェンネルティースプーン3分の1ほど入れ、熱湯を注ぎ蒸らします。レモングラスの爽やかな口当たりとフェンネルのスパイシーな香りが、口のなかをすっきりさせてくれます。
豚肉のスペアリブレモングラス風味で筋肉疲労を回復しよう
レモングラスのアロマオイルには高い鎮痛作用と血行促進作用があり、マッサージに使用すると筋肉痛の改善に効果があります。
血行促進作用は食べても効果的ですので、さらに筋肉痛に効く豚肉と合わせて美味しく筋肉疲労を解消しましょう。
レモングラスとニンニクをみじん切りにし、ナンプラー・砂糖・胡椒・うま味調味料と混ぜ合わせ、豚肉のスペアリブを30分以上漬け込みます。調味液に漬けたスペアリブをオーブンの鉄板に並べ、220〜230℃のオーブンで焦げ目が付くまで焼き上げます。
レモングラスは肉の臭みを消し、爽やか香り付けにもなるので、食欲増進にも役立ちます。豚肉には筋肉痛の回復に必要な良質なたんぱく質とビタミンB群が豊富に含まれるため、傷ついた筋繊維をスムーズに修復することができます。
ナンプラーが苦手な人は醤油でも美味しく作ることができます。
冬瓜とレモングラスのスープで夏バテ解消しよう
残暑が厳しく、夏の疲れがとれない時は食欲も落ち、胃腸にも疲れが出てしまいます。
レモングラスは身体の熱を冷ます効能があり、爽やかな香りは夏バテの体と心を癒してくれます。夏バテで食欲がない時には消化がよく、体の熱を冷ますレモングラスと冬瓜を使って疲れた胃腸に優しいスープを作ってみましょう。
皮を剥き、食べやすい大きさに切った冬瓜と固形スープ、水を鍋にいれ、冬瓜が透き通るくらいまで煮ます。5cmほどに切ったレモングラス、ショウガ、輪切り唐辛子をくわえ、塩胡椒・ナンプラーで味を整え、片栗粉でとろみを付けて出来上がりです。
ショウガと唐辛子のピリッとした辛味とレモングラスの爽やかな香りが食欲を刺激し、暑さに弱った体を優しく冷ましてくれます。辛さが苦手な人は唐辛子を入れずに作っても美味しく作れます。
また海老や鶏肉を加えても美味しく食べられますが、その際は少し味付けを濃いめにすると良いでしょう。
ベトナム風レモングラスチキンで美味しくダイエットしよう
鶏肉は高タンパク低脂肪の代表的な食材で、ダイエットには欠かせない食材です。
鶏肉の脂質のほとんどが皮に含まれるため、皮を取り除いて調理することで良質なたんぱく質を効率良く摂取することが可能です。
ただし皮を取り除き、脂質をカットすることでコクが少なく感じてしまいますので、レモングラスの爽やかな香りで風味を付け、美味しいダイエットメニューを作りましょう。
鶏のもも肉又は胸肉を一口大にカットし、刻んだレモングラスと一緒に油で炒めます。
鶏肉に火が通ったら、醤油・オイスターソース・ナンプラー・砂糖で味を整え、火を止める手前でさらにレモングラスを加えます。お皿に盛り、好みで刻んだパクチーを乗せたら出来上がりです。
カロリーが気になる人は皮を取り除いて調理したり、比較的脂質の少ない胸肉を使うようにしましょう。また肌の乾燥や関節痛で悩んでいる人には、コラーゲンたっぷりの手羽先を使っても美味しく食べられます。
さっとライムやレモンを絞って酸味を加えると、さらにさっぱり食べられます。
揚げ魚のレモングラスソースがけで苦手な魚も美味しく食べよう
魚が嫌いという人の理由のひとつに、魚独特の臭みが苦手と言うのがあります。
青魚には血液をきれいにするDHAやEPAが多く含まれていますので、積極的に食べたい食材ですが、生臭さが苦手で好んで食べないという人も多くいます。レモングラスの爽やかな香りは肉や魚の生臭さを消してくれるため、苦手な魚も美味しく食べることができます。使う魚はカツオや鯛、サンマ、アジなど何でOKです。
食べやすい大きさにカットし、塩胡椒をしてから片栗粉を付けて油で揚げます。
別のフライパンに小口切りにしたレモングラス・みじん切りのショウガを加え、炒めます。香りが出てきたら、醤油・ナンプラー・砂糖を加え一煮立ちしたら、揚げた魚にかけます。
レモングラスの風味が加わって、コクがあるのにさっぱりとした一品になります。レモングラスの効能には胃腸の働きを促進させる効果もありますので、多少油が多めのメニューでも胃もたれすることがないでしょう。
いかがでしたでしょうか。
レモングラスはアロマテラピーやハーブティー、料理、化粧品など幅広く使用されていて、ストレス解消や消化不良、食欲増進など心身ともに元気を与えるハーブです。
熱帯性の植物なので高温多湿の日本での夏でも育てやすく、家庭でも簡単に育てることができますので、普段の料理に加えてみてはいかがでしょう。
レモングラスは料理やお茶だけではなく、フレッシュハーブを使った虫除け効果や精油を使ったルームフレグランスなどその効能を利用した使い方はたくさんあります。
レモンに似た香りの比較的親しみやすいハーブですので、一度試してみてはいかがでしょうか。
ただしレモングラスの効能は作用が強力なことから、子宮出血を誘発する可能性があります。
妊婦や授乳中の方は多量の飲用は控えるようにしましょう。
まとめ
レモングラスの嬉しい効能!お茶や料理で楽しむレシピ7選
・レモングラスミントティーでリフレッシュしよう
・ジンジャーレモングラスティーで風邪の予防をしよう
・レモングラスとフェンネルのハーブティーで胃腸を整えよう
・豚肉のスペアリブレモングラス風味で筋肉疲労を回復しよう
・冬瓜とレモングラスのスープで夏バテ解消しよう
・ベトナム風レモングラスチキンで美味しくダイエットしよう
・揚げ魚のレモングラスソースがけで苦手な魚も美味しく食べよう