ねぎの栄養を摂ると体の不調が良くなる7つの理由

ねぎの栄養を摂ると体の不調が良くなる7つの理由

ねぎというと、身体に良さそうなイメージがありますよね。特に、風邪をひいた時にねぎを食べさせられた記憶があって、なんとなく身体に良いいような気がして食べているという人も多いでしょう。たしかにあの強烈なねぎの匂いは、何かすごく身体に良さそうな感じがします。

ですが、なぜ、風邪をひいた時にねぎを食べるといいと言われているのでしょうか。なぜ、ねぎは身体にいいのか、その理由をはっきりと分かって食べている人は、あまり居ないのではないでしょうか。

ねぎの栄養を摂ると身体の不調が良くなる理由を知って、日常でのちょっとした身体の不調の際にねぎを上手に活用できるようになるといいですね。

 

ねぎの栄養を摂ると
体の不調が良くなる7つの理由

 

硫化アリルが疲労回復

ねぎのあの独特の刺激臭は、硫化アリルという成分です。

硫化アリルをビタミンB1と一緒に摂取すると、ビタミンB1の吸収率をあげてくれます。ビタミンB1は、体内で糖質をエネルギーに変える時に必要なビタミンです。不足すると糖質の代謝が滞って、身体の中に乳酸などの疲労物質が溜まって疲れやすくなったり、筋肉痛を起こしやすくなったりします。

硫化アリルはこのビタミンB1の吸収率を高めてくれるため、疲労回復に役立つのです。

 

硫化アリルが血行を促進し、血液サラサラに

硫化アリルには血行を促進する効果があります。ねぎの独特の刺激臭や辛みには、身体を温めて発汗を促す作用があるからです。そのため、風邪をひいた時にはねぎを沢山食べて、身体を温めると良いと言われているのです。

また、硫化アリルは、血液凝固を遅らせて血液をサラサラにする働きを持っています。血液中の脂質を減らす働きをするので、ねぎは、高血圧や糖尿病、動脈硬化などといった生活習慣病の予防にも役立つすごい食材なのです。

 

硫化アリルの殺菌作用、鎮静作用

風邪で喉が痛むときは、ねぎを縦割りにしたものを喉に当てて湿布すると、硫化アリルの効果で痛みが楽になります。風邪で鼻が詰まっている時も、ねぎを縦割りにしたものを、小鼻の脇や鼻の付けに辺りに湿布すると、鼻が通って楽になってきます。(刺激臭が気になる場合は、軽く火やフライパンであぶってから湿布します)

また、硫化アリルには精神を鎮静化する効果があるため、ねぎを刻んで枕元に置いて寝ると、不眠に効果があります。

 

硫化アリルが食欲増進

硫化アリルには、消化液の分泌を活発にする作用があるため、食欲を増進させる作用があります。薬味として食事に取り入れるだけで、あの刺激臭が食材のうまみを引き出してくれることも、食欲増進につながりますね。

ただし硫化アリルは、熱に弱く、水に溶ける性質をもっています。また揮発性が高いので、刻みネギなどは、食べる直前に刻むようにすると、効果的に硫化アリルを摂ることができます。

鍋物などに入れて食べる場合も、さっと加熱したくらいで食べると良いでしょう。

 

βカロテンで免疫力アップ

ねぎの青い部分には、非常に豊富にβカロテンが含まれています。βカロテンは、身体の中でビタミンAとして働き、皮膚や粘膜を丈夫にして、免疫力を高める働きをします。

βカロテンは、身体が必要とする量だけがビタミンAに変換されて、残りは蓄積されますが、摂りすぎても心配はありません。また、βカロテンは脂溶性のため、身体に吸収されにくいという特徴があります。吸収率を高めるためには、油で調理をして摂取すると、小腸での吸収率が上がります。

 

ビタミンCでも免疫力アップ

ねぎにはビタミンCも豊富に含まれています。

ビタミンCはお肌に良いビタミンとして良く知られていますが、お肌だけでなく身体全体にとって、とても重要なビタミンです。

ビタミンCは、その強い抗酸化力によって、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを防いでくれます。また、白血球を助けて体内に侵入したウイルスと闘うなど、免疫力を強化する働きももっています。

またビタミンCは、ストレスにさらされた際に、大量に消費されてしまう事が分かっていますので、常にビタミンCを積極的にとることは、現代社会においてはとても大切なことと言えます。

 

セレンで老化防止

セレンという微量物質が、ねぎには含まれています。野菜類の中では、ねぎに一番豊富に含まれています。

セレンは、身体の中で生成された過酸化脂質を分解する際に、酵素の成分となる物質です。つまり、身体の老化防止や、お肌のアンチエイジングやしみ対策に効果が出来るのです。

特にビタミンEと一緒に摂ると、抗酸化作用がより高まり、老化やガンを予防するとして注目されています。ビタミンEの豊富に含まれる食材は、アン肝・ウナギ・かぼちゃ・アーモンドなどです。一緒に調理するのは難しくても、一緒の食卓に並べられると良いですね。

 

いかがでしたか。ねぎのどんな成分が身体に良いのかが分かって、すっきりしましたよね。

なんとなく行われてきた民間療法が、実はちゃんと栄養成分的に裏付けのあるものだったと分かり、昔の人の知恵はすごいなと、改めて感心するようなこともありました。

ねぎにはこれだけ沢山の身体に良い成分がふくまれているのですから、風邪をひいた時にねぎを食べると良いというのは確かなことでした。
これからは、なんとなくではなく、理由をちゃんと知ったうえで、風邪をひいた時には積極的にねぎを食べて、少しでも早く風邪の症状を楽にできるように活用したいですね。

まとめ

ねぎの栄養を摂ると体の不調が良くなる7つの理由

・硫化アリルが疲労回復
・硫化アリルが血行促進し、血液サラサラに
・硫化アリルの殺菌作用、鎮静作用
・硫化アリルが食欲増進
・βカロテンで免疫力アップ
・ビタミンCでも免疫力アップ
・セレンで老化防止


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